6・1法大包囲デモ、「無罪とったぞ!学生勝てるぞ!」のコールが席巻
「無罪判決を勝ち取りました!」――6月1日昼休み、法大キャンパス中央に倉岡雅美さん(人間環境学部・無期停学)の声が響き渡りました。前日の5月31日には、法大暴処法弾圧裁判で全員無罪の大勝利判決を勝ちとり、その勝利をキャンパスに還流すべく文化連盟と全学連は門前に大結集しました。法大学生運動・全国学生運動に対する国家権力の全体重をかけた大弾圧に、完全勝利したのです。
6・1第二波法大包囲デモは、無罪の勝利を謳歌し、「法大当局の責任追及!」「大飯原発再稼働阻止!」「学祭規制絶対反対!」をスローガンに掲げ、明るく、圧倒的に打ち抜かれました。
文化連盟委員長・全学連委員長の斎藤郁真君がマイクを握り、「昨日、東京地裁において3年間、暴処法弾圧という法政大学側と争い続けてきた裁判で無罪を勝ち取りました! 本当にうれしい。今、野田首相が原発再稼働に突き進んでいる。法政大学でも学祭規制を強化していこうとしています。私たちの処分も撤回されていません。しかしながら、今回の無罪がはっきりさせたことは、学生が本気で団結して闘えば、相手が暴処法だろうが、国家権力だろうが、闘えば勝てるということです」
メインは無罪をかちとった学生からの大アジテーション。被告団長であり、前全学連委員長の織田陽介君は「無罪はすごいことなんですよ。国家権力だって僕らは揺るがすことができる。今の時代、仲間と一緒に団結して立ち上がることが本当に難しい時代です。原発のことだって、原発に反対するなら雇用がなくなる、雇用がほしいなら反対するなって分断じゃないですか。みなさん、何のために大学に来ましたか。俺たち学生は歴史の主人公として堂々と生きていくために、仲間と生きていくために大学にきた。仲間を大事にしていかなければならない。それが俺たちの生き方ですよ」
文化連盟の恩田亮君から「今、学費が上がっているじゃないですか。学生運動が沈静化してしまったからです。俺ら学生は何すればいいのか。バリケードストライキです。実力で封鎖して解放区にしていくんですよ」。文化連盟の増井真琴君からは「法政大学は断固として謝罪しなければならない。無罪の人間を逮捕させ、起訴し、裁判を受けさせ、そして処分するという不当なことをやってきたのが06年3・14以降の法政大学ではありませんか」と鋭く弾劾しました。
彼らのものすごい高揚感、気迫が伝わるやいなや、続々と法大生はキャンパス中央に立ち止まり、教室、屋上から注目し始めました。公安警察は根底的に打撃を受けている。そしてデモに出発。「無罪とったぞ」「法大当局謝罪しろよ」「法大闘争絶対勝利」「学生勝てるぞ」というデモコールが、学内で闘っている法大生を先頭に市ヶ谷一帯を席巻しました。
今回の無罪判決は4・19法大デモ弾圧粉砕に引き続き、119名の逮捕―33名の起訴という弾圧体制そのものを粉砕し、新自由主義の団結破壊の攻撃に対し、闘って勝利できることを3万法大生、全国学生に示しました。この勝利から法大生への全不当処分撤回、学祭規制の撤廃、学生自治会復権へ全学連は猛然と闘いぬきます。(首都圏学生・K)
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