12月13日 国会前で秘密保護法廃止集会
12月6日に強行採決された特定秘密保護法が1週間後の13日に公布された。この日夜、同法の撤廃を求める集会が山本太郎参議院議員も参加して国会裏の議員会館前で開かれ、「特定秘密保護法廃止!」「絶対廃止!」のシュプレヒコールが響き渡った。
同じ時刻に毎週金曜日恒例の首相官邸前と国会前での反原発行動が闘われ、「原発再稼働絶対反対」の声があふれ、国会周辺は安倍政権への怒りに包まれた。
自公政権による一連の暴力的な反動法案強行にもめげず、逆に国会周辺は原発再稼働反対と秘密保護法反対の声が一体となってますます高まり、安倍打倒へと発展していく展望を切り開くすばらしい闘いの日となった。
議員会館前では原発反対集会にも常に参加している年配の女性が、「私たちの闘いはこれからです。闘いの始まりです。こんなおかしな状況を招いてしまったのはまったく残念です。しかしこの国がおかしくなったのは今日に始まったわけではない。あの戦争中に治安維持法があり、そして広島・長崎の核爆弾の悲劇を招いたのです。私たちの今はそこにつながっているのです」「私たちがここで秘密保護法を絶対許せないと叫んでいるのは、再びあの過った戦争時代と同じ国になるということは絶対に我慢できないからこそであり、だからみんなで命の声を上げている。こんなことで私たちはあきらめるわけにはいきません」と切々と訴えた。
男性は、「昔から数の暴力という言葉がある。民主主義と多数決は同義ではない。数で全部が決められているのなら、おれたちはあきらめている。そうじゃないだろう。それが民主主義というものだから」と怒りを表し、議会制民主主義をのりこえて自分たちこそ社会の主人公だとの思いを込めた発言が続いた。
官邸前の反原発集会では、特定秘密保護法強行成立当日の12月6日に、経産省が「原発は重要なベース電源」とした「エネルギー基本計画原案」を突如提出し、再び原発依存にかじを切ったことに怒りの声があふれた。
参加した男性は、「安倍首相、やってくれたな」と経産省原案を弾劾し、「原発は、本当はプルトニウム製造機じゃないか。原発がないとできない唯一のものは電気じゃない。猛毒で核兵器の材料にしかならないプルトニウムじゃないか」と原発が核武装のためのものであることを弾劾した。主催者の女性は、「『2030年代原発ゼロ』の目標を年明けにも撤回する閣議決定をすると言われているが本当か。私たちは原発即時ゼロを狙っているがこれは許せない。年明けの撤回をやめろ」と怒りの声を上げた。(K)
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