1. HOME
  2. ブログ
  3. 20万人のデモ、6・29首相官邸前を埋め尽くす!

20万人のデモ、6・29首相官邸前を埋め尽くす!

s20120630a-1.jpgs20120630a-2.jpg 「再稼働反対!」「再稼働反対!」の激しいコールが地鳴りのように響いた。手作りのボードやプラカードを掲げて若者・年輩者・女性・男性、あらゆる世代の人が集まった。6月29日夜、20万人(主催者発表)の労働者民衆が首相官邸前を埋めた。それより前、午後5時を過ぎると地下鉄の出口からひっきりなしに人が出てきた。日比谷方向や赤坂方向からも絶え間なく人が集まってきた。次第に歩道から車道に人があふれ出し、午後7時半近くなって、首相官邸前の交差点から財務省前にいたる数百メートルの、両方向合わせて6車線の道路が完全に人で埋まった。官邸前は労働者民衆によって占拠された。エジプトのタハリール広場占拠が東京で再現された瞬間だ! 

s20120630a-3.jpgs20120630a-4.jpg それだけではなかった。「再稼働反対!」のコールを叫びながら、先頭部分の大集団が官邸方向に向かって歩みだした。後から後から数万の民衆が密集し、前へ前へと進んだ。官邸正門の10メートル手前の所まで接近した時、警察が大慌てで機動隊バス十数台を動かし阻止線を張った。怒りで抗議の声がさらに巨大になった。「野田出てこい!」「まだまだ抗議を続けるぞ!」「再稼働やめろ!」「このまま行けば暴動だ!」。人びとが一斉に叫びを上げた。
 首相官邸前は、集会開始時間より1時間以上前の午後5時頃から人で溢れた。「再稼働反対」と書いたボードを持った人、あじさいの花を持った女性、杖をついた高齢者、小さな子どもを連れた若い夫婦。東京の府中市から来た女性は「原発を絶対に止めたい。ベトナムにまで輸出しようとしているが、それも反対」と語った。練馬区から来た年輩の男性は「居ても立ってもいられなくて来た。若い人が多くて心強い」と語った。神戸から来た年輩の女性は「孫たちのために再稼働を止めたい。今日は子どもたちや孫たちの写真を持ってきた」と背負ったザックを指さした。京都から来た若い女性は「集会はまったく始めて。今までとまどいを感じていたが、生活・命を守るための運動だと気付いたので参加した」と語った。
s20120630a-5.jpgs20120630a-6.jpg 5時45分頃、参院議員会館での院内集会と国会正門前行動を行っていた福島の女性たちを始めとする女性たちが大挙合流してきた。織田陽介事務局長を中心としたNAZENの隊列では事務局次長の富田翔子さんや福島出身の学生のリードに合わせて「再稼働やめろ!」の激しいコールが続いた。
 6時から集会が始まった。まず鎌田慧さんがマイクを握って「野田首相、聞こえるか! 全国から集まった人の声を聞け。人の命よりも金が大事なのか。もう首相を辞めろ! 再稼働をやめろ!」と官邸の野田に向けて激しい弾劾をたたき付けた。さらに広瀬隆さん、落合恵子さんなどが次々に満身から怒りを叫んだ。その最中も「再稼働やめろ!」のコールがひっきりなしに続き、発言がほとんど聞き取れない程だ。
s20120630a-7.jpgs20120630a-8.jpg ドイツから来た環境団体エテコンの代表は「東京電力の勝俣と主要株主は民主主義の敵だ。彼らは独裁者と同じだ。私たちはヨーロッパ、アメリカ、カナダ、アジア、アフリカ、オーストラリア、みんなで頑張ろう。原発をなくそう」と声を限りに呼びかけた。「そうだー」の声があちこちから上がった。この間もコールは波状的に続いた。首相官邸前は20万の労働者民衆の激しい怒りのるつぼと化した。官邸前は完全に解放区となった。
 この怒りをさらにさらに巨大なものにしよう。大飯原発再稼働を絶対に許すな! 7月16日代々木公園を次は30万、50万の人で埋め尽くそう。労働組合で決議を上げ、職場丸ごと組合丸ごと、組合旗をもって集まろう。労働組合の大部隊を代々木公園に登場させよう。その力こそが再稼働を止める。学生はクラスで決議をあげキャンパス丸ごと集まろう。時代は完全に変わった。数百万・数千万の労働者民衆が自らの未来をかけて歴史の舞台に登場する時代が始まった。われわれ労働者階級人民が社会の主人公となる時が来た。(H) 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択