東京・杉並を反原発闘争爆発の拠点に! NAZEN杉並が集会
6月23日、前夜の首相官邸前4万5千人決起の熱気もさめやらぬ中、NAZEN杉並は「福島の怒り・想いにつらなり すべての原発を廃炉に! 6・23杉並集会」を165人の参加でかちとりました。新たな若い仲間も加わった例会を積み重ね、5月・6月と連続の高円寺デモ・阿佐谷デモ・街頭宣伝・勉強会、そして6・10国鉄集会を通して、杉並でのNAZEN運動の本格的開始を進めてきました。連日の街宣でも明らかに地熱は高まり、手応えが違いました。
集会は「子ども福島」の佐藤幸子さん・「福島診療所建設委員会」の松江寛人さんの講演を中心に、再稼働阻止・原発廃炉へ、どこまでも福島と具体的に結びついて団結と連帯をどんどん広げること、職場・地域で闘って被曝労働と対決するホンモノの運動をつくろうというものです。
講演の中で佐藤さんは、今なお続く福島現地での分断攻撃、それを撃ち破る闘いの大変さとともに、具体的な連帯の拡大の展望を語り、その砦としての「診療所」の重要性を強調されました。今や全国・全世界・首相官邸でうずまくデモの高揚の最前線で激しく闘ってきた確信が伝わってきました。松江さんからは医師として、極悪人山下教授への怒りと、この秋にも診療所を開設する決意がユーモアを交えて語られました。さらに動労水戸からのビデオメッセージで、被曝労働に労働者の団結で対決して闘う道が示されました。
集会後半も濃い内容でした。部落解放同盟全国連杉並支部の青年による映像を使った、生々しい現状に迫る「南相馬支援活動報告」、西部ユニオン鈴木コンクリート分会内尾分会長の不屈の決意、西部労組交流センターの福島出身の女性自治体労働者の意を決した発言、NAZEN吉祥寺の青年の鋭い怒り、沖縄民権の会の座覇さんからは「6・23」にオスプレイを押しつけながら訪沖した野田への弾劾、齋藤全学連委員長からは、京大・法大はじめ最先頭で闘うアピールなどが勢いよく続きました。1分アピールでは大間現地闘争・大飯現地闘争を闘った仲間からの発言などを受け、街頭から、また東京各地のNAZENの仲間の参加を得て、とりわけ若い力を感じさせる集会となりました。
最後に集会アピールを東京西部ユニオン青年部が読み上げ、第一に、診療所建設運動、第二に、被曝労働を許さない運動、第三に、7月16日10万人結集の実現を宣言・採択し、事務局の北島邦彦さんからまとめと行動提起が行われ、運動の継続・拡大と7・16が訴えられました。
3・11福島の闘いは稼働原発をゼロに追い込み、福島と沖縄が結びつき野田政権を追いつめています。労働者内部の分断や裏切りに負けなければ、野田の再稼働強行策は必ず10万、100万の非和解的な闘いに発展します。ビキニ=戦後原水禁運動の爆発の拠点だった杉並・東京の地を、再び階級的な反原発・国鉄の一大震源地に! その展望をつかみました。(杉並・SW)
★6・23NAZEN杉並集会アピール
大飯原発の再稼働を絶対許せない! 7・16反原発集会に10万人を集め、その力で再稼働を絶対に阻止しよう! 原発事故は終わっていない! 昨年12月の「収束」宣言、再稼働表明を強行した野田政権をぶっとばそう!
6月16日、野田首相は関西電力大飯原発3,4号機の再稼働を決定しました。8日の記者会見では「福島県民の気持ちは理解できる」と言ったうえで、「人々の日常の暮らを守る責務を放棄することはできない」と言いました。絶対に許すことができません。原発事故によりどれだけ多くの福島県民が、子どもたちが命の危険にさらされ、働く場を奪われたでしょうか。福島県民に対して避難も賠償も行わず、何が責務ですか!さらに再稼働表明は福島第一原発労働者の強いられている極限的被曝労働に全く触れられていません。もともと原発労働こそ、第7次、第8次とも言われる下請け労働、派遣、偽装請負によって低賃金で被曝労働を強制し、潤ってきた新自由主義そのものの利権構造です。年間50ミリシーベルトを越えた労働者はもう原発で働けないため、偽名を使って他の原発で作業をさせる。その繰り返しで成り立ってきた産業です。福島第一原発事故の現場では、防護服を着せない。私服のままで瓦礫撤去に被災地の労働者をかり出しています。飯舘、南相馬などの作付けできなかった農家が防護服もなしに除染作業員をやっています。ここでも、潤うのは大手ゼネコンです。税金で東電やゼネコンが儲けて、被災者が被曝労働をさせられる!これが今、福島で行われている「復興」です。
さらに野田首相は「原発を止めたままでは社会が成り立たない」「雇用の場が失われてしまう」と言いますが、今、2千万人の若者の大半が非正規雇用に突き落とされ、2百万人以上が生活保護を受給せざるを得ない貧困にたたき込まれています。野田首相は99%の犠牲の上に、1%が金儲けする新自由主義社会を成り立たせるために再稼働を決定したのです。そのために福島の人々は犠牲になれ、若者はおとなしくしていろと言っているのです。生活保護を不正受給と言うのなら、違法な派遣労働、偽装請負で潤い、消費大増税による輸出還付金でボロ儲けを狙っている資本家こそ不正受給者であり、富を全額返金すべきではありませんか?
原発とは民衆の生命を奪い踏みにじる新自由主義の電源であり、源泉であることがはっきりしました。もうこんな社会に未来はない!原発をなくすために、原発を必要としている社会を根本からひっくり返す運動を、杉並の地から大きく発展させていきましょう。
第一に、福島診療所建設を提起します。福島のお母さんたちは「責任をもって体調管理をする医者がいない、福島医大の山下教授は信用できない」と訴えています。診療所建設は福島県民のよりどころとなる拠点をつくる運動です。最悪の御用学者・山下教授を福島からたたき出し、国の責任逃れと被曝の隠蔽を許さない運動です。
第二に、被曝労働を絶対に許さない運動をつくることです。一人の労働者に大量被曝をおしつけるのか?人海戦術で廃炉にするのか?しかし国は原発労働者を人として扱わず、使い捨ての道具としています。この国の現状、労働の現状と向き合わずして原発をなくすことはできません。わたしたちは廃炉作業に立ち向かう労働者と手を取り合い、原発労働者の非正規雇用を許さず、健康管理、被曝防御の装備を国・東電に要求します。それは、わたしたち自身の職場で、仲間の解雇撤回と非正規雇用をなくす運動と一体で日常的に進めることが決定的です。すべての職場に労働組合という民衆の武器をよみがえらせ、全原発を廃炉にしよう!
第三に、7・16反原発集会に10万人を集めることです。仲間を集い、集い、集い、首都を埋め尽くす巨大デモの先頭に、NAZEN杉並は立とうではありませんか!
NO NUKES! NO WAR! 沖縄米軍基地オスプレイ配備と普天間基地の固定化、辺野古新基地建設を阻止しよう!
すべての核・原発をなくすまで、NAZEN杉並は団結して闘おう!
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