広島大で「フクシマとつながる討論会」開催
10月18日、広島大学で子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの等々力隆広さん、ヒロシマの被爆者の下田禮子さんをお呼びして、「フクシマとつながる討論会」を開催しました。
等々力さんのお話が始まると、集まった学生は一言も聞き漏らさないように耳を傾けていました。等々力さんは福島の子どもたちを守るための、放射線量の測定、放射線に関する情報収集・学習会の企画、対政府交渉など、様々な取り組みを報告して下さいました。
また御用学者に対する怒りが等々力さんの口から語られました。広大教授の神谷研二と長崎大教授の山下俊一は、福島県の「健康アドバイザー」に就任し、事故後、すぐ福島入りして各地で講演会を開き、「20ミリどころか100ミリでも大丈夫」と言ったといいます。そのせいで「避難するのが遅れてしまった」と後悔している子どもを心配している親御さんがいるそうです。皮肉を込めて山下に「100ミリ先生」というあだ名がついているほど! さらに2人は福島県立医大の副学長に就任し、福島県民を核の実験材料にしようとしています。絶対に許せません。
そして、「レントゲン室」の中で子どもたちが生活している状況の改善を求め、福島市に交渉に行った際、市当局は「政府の基準値内だから安全」と言い、しかし「安心していただくためにモニタリングをしている」と回答。これに対し、多くの母親が「私たちを見下しているのか!」と怒りの声を上げたと報告して下さいました。
ヒロシマ被爆者の下田禮子さんのお話も、福島に対する政府・東電の無責任な対応を「棄民政策だ。ヒロシマの原爆投下後、政府は何も対応をしなかったが、福島でも同じなのか。医療を求めて政府に行動していくべき」と怒りを語られました。質疑応答は、「どうやったら大学から福島とつながった反原発運動が広がっていくのか」を巡って、終了時間を1時間も延長! 大学の生き残りのために、被曝した人間を金儲けに利用する大学、その先兵となった教授を許さない! 11・6集会へ集まろう!(広大・A)
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