再び官邸前が解放区に 大飯再稼働に巨大な怒り噴出
野田首相の大飯原発再稼働の暴挙は怒りの炎に油を注ぐものとなった。労働者民衆はまったくあきらめてなどいない! 逆だ! 再稼働への怒りがこれまでを上回る勢いでさらに激しく燃え始めた。大飯原発が7月1日に再稼働して最初の金曜日となった6日夜、15万の労働者民衆が首相官邸前に集まった。「再稼働反対!」「再稼働やめろ!」の激烈なコールがやむことなく続いた。途中から雨が降り出したが、勢いはさらに増し声は熱気を帯びた。
集会では福島から来た青年など多くの人が、野田を徹底的に弾劾し、再稼働やめろと叫びを上げた。
野田首相の大飯原発再稼働強行は闘いを沈静化させるどころか、より巨大な労働者民衆の闘いに転化した。労働者・学生はみな7・16代々木公園に集まろう! 労働者はひとりでも多く職場の仲間に声をかけ、組合旗を持って駆けつけよ この日、6月29日のような解放区を再現させまいと警察は厳重な警備態勢をとった。官邸前から財務省方向に延びる道路上に十数台の機動隊バスと警備車両を並べ、最寄りの地下鉄「国会議事堂前」駅構内にまで警察官を配置した。さらに歩道に沿って警察官が立ち並び、参加者を歩道に押し込めようと図った。
午後7時半、参加者たちが怒りに耐えかね車道へ進出した。財務省方向に延びる上下合わせて6車線の道路が労働者民衆で埋め尽くされた。6月29日に続き再び官邸前が占拠された。「再稼働反対!」「再稼働反対!」、NAZENの隊列から上がるコールがさらに激しさを増した。
警察部隊が大慌てで駆けつけ規制しようとするが、阻止線を張るだけで精いっぱいだ。「逮捕するなら野田を逮捕しろ!」。一斉に弾劾の声が上がった。「再稼働反対!」の猛烈なコールとともに、巨大な怒りの固まりとなった集団が前へ前へと歩み出した。警察はジリジリと後退するしかない。雨に打たれる参加者たちの体から、熱気で湯気がもうもうと立ち上がる。労働者民衆は、その大集団の圧力で警察の部隊をを押しまくり、官邸方向へ官邸方向へと進んだ。ついに50㍍も警察部隊を押し返した。首相官邸前は再び解放区となった。
この日、警察の厳しい態勢にもかかわらず、集会開始前にはすでに数千人が官邸前に集まった。原発いらない福島の女たちも横断幕を持って参加。先頭に立った黒田節子さんは「再稼働しても、私たちは諦める気がしない。落胆なんかしていない。ますます勢いづいている。10万、20万の闘いに感動し、力をもらっている。すごいことが始まった」と確信に満ちた声で語った。
車椅子に乗った男性は「再稼働は国民への裏切り行為だ」と野田を弾劾した。世田谷区から来た若い女性は「今反対しなければと思って来た。これまで無関心だった人も話を聞いてくれるようになった。『集会に行こうかな』と言っている。周りの雰囲気が変わった」と元気に語った。「原発いらない 全部廃炉ダ!」と書いたボードを持った年輩の女性は「行動で示さないと。とことん諦めないでやる」と気迫のこもった声で話した。う。10万人、20万人が集まれば、さらに情勢を動かせる。その力で野田を打倒し、大飯原発を止めよう! 労働者民衆の闘い、労働組合の力ですべての原発をなくそう!(H)
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