もんじゅを廃炉へ 1000人が現地集会・デモ
12月7日、福井県敦賀市で開催された「2013もんじゅを廃炉へ!全国集会」(集会実行委員会主催)に全国から約1000人が結集した。
高速増殖原型炉もんじゅを眼前に望む白木海岸での本集会に先立ちNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)と8・6-8・9反戦反核全国統一実行委員会が前段集会を行った。
8・6-8・9実行委の三角忠代表は「核燃サイクル解体と原発再稼働阻止の闘いを一体で闘い、もんじゅを廃炉にしよう。本日は、特定秘密保護法案が強行成立した直後のもんじゅ闘争。歴史的な闘いにしなければならない」と檄(げき)を飛ばした。さらに東海合同労組、NAZEN京都、富山大学と京都大学の学生が決意表明。北陸労組交流センターの代表が「日帝の核武装のためのもんじゅは廃炉しかない。闘う労働組合をつくり出し、安倍政権打倒、日帝打倒の闘いを全力で推進しよう」とまとめ、本集会に合流した。
集会実行委員会主催の現地抗議集会では、原発反対福井県民会議の中嶌哲演代表が「もんじゅは1年余りの試験運転中に99・8%という高純度のプルトニウムを17㌔グラムもつくり出している。高速増殖実験炉『常陽』(茨城県大洗町)でつくったプルトニウムと合わせると、長崎型原爆20発分に相当する。私たちはもんじゅ廃炉、原発再稼働阻止から脱原発へ、国民的世論と運動を巻き起こす時に来ている」と怒りを込めて訴えた。集会後、もんじゅゲート前までデモを行った。
午後からは敦賀市中心部にある「プラザ萬象」で全国集会が行われた。
会場前で労組交流センターの仲間は、国鉄新10万筆署名への協力を訴えた。わずか20分ほどの間に署名は73筆も集まった。あちこちで署名隊の周りに人垣ができ、討論の輪が広がった。福島診療所建設委員会のニュース『SUN RISE』も次々と受け取られた。
集会ではルポライターの鎌田慧さん、柏崎刈羽原発反対地元3団体代表の武本和幸さんらが報告をした。
集会終了後、参加者全員で敦賀市内デモに打って出た。NAZENの仲間も「核武装のためのもんじゅを廃炉に!」「戦争と改憲の安倍政権打倒!」「3・11福島に行こう!」と力強くシュプレヒコールを上げた。
新自由主義が崩壊過程に入り、脱落日帝=安倍政権はグラグラだ。もんじゅ=核燃サイクルはすでに破産しているにもかかわらず、日帝は戦争国家化=核武装化へ進むしか延命の道はないのだ。われわれは12・7もんじゅ全国闘争を、福島と連帯し、特定秘密保護法案強行成立弾劾の闘い、改憲阻止、安倍政権打倒の闘いとして断固闘った。
11・3集会で動労千葉田中康宏委員長は「動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁闘争にはすべてをかける価値がある。国鉄分割・民営化攻撃に決着を着ければ社会は変えられる」と訴えた。ここに勝利の確信をもって2014年の決戦に挑もう。(北陸/M・U)
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