11・11大間現地で、原発建設工事即時中止求め集会・デモ
11・11反原発首都大占拠闘争に連帯し、青森で、「建設工事の即時中止を!11・11大間原発反対現地集会」を大間原発反対現地集会実行委員会が開催した。10月1日、電源開発は、3・11以降休止していた大間原発の建設工事を強行した。反原発を求める多くの声を無視し、とりわけ福島県民の気持ちを踏みにじる行為だ。
集会は、大間原発敷地に隣接する一坪共有地で行われた。函館からも集まり、410人が会場をあふれさせた。
原子力資料情報室の澤井正子さんが、「原発の立地審査指針には、人間が住んでいない所、周りは低人口、過疎地である所、人口密集地から離すとあるが、大間はこれすら守っていない。放射能を難しく考える必要はない。福島原発事故を受けて簡単に答えは出るはず。もう二度と帰れない場所ができてしまった。日本の行く先を変えるため、沖縄のようにもっと反対の声を大きくしていきましょう。」と訴えた。大間原発に反対して闘いつづけてきた大間町民の方は、「大間は魚の種類も多い。大間原発が稼動したら、壊滅するのでは。現地から声を上げられる人は少ない。たくさん集まり、これからも支援いただきたい」と呼びかけた。大間原発に反対する地主の会からは「大間町長は、反対する人はいないというけど、半分くらいは反対。3・11福島原発事故から変わってきている。みんな言えないでいるけど、言ってくれるあんた、がんばってと言われた。声を出せる人が出していこう。力に変えていこう」と訴えがあった。主催者からは、「6年前から反対集会を行ってきた。前回30年ぶりのデモをやって本当によかった」と、継続した取り組みの重要性が訴えられ、これからもともに闘うことを全参加者で確認した。
NAZENの仲間はデモの運営も担って闘った。380人が、思い思いのプラカードや旗を持ち、町中に声を響かせた。「大間原発絶対反対! 子どもを守ろう! 大人が守ろう! 建設工事を今すぐ中止しろ! 大間のフルMOX発電は危険だ! 福島を返せ!」。町中が注目していた。家の中から手を振ってくれる人もいた。
本州最北端の大間町(人口6000人)は自然が豊かで、大間のマグロが有名だ。大間から下北半島をむつ市方面へ南下する道路は海岸沿いの道1本であるため、事故が起こった場合、避難するのは120%困難です。大間原発建屋から1キロほどに住む方が、「建設されてもしょうがないという思いがありつつも、未来に、子どもに残すことには内心不安」と複雑な胸のうちを話してくれました。国策に翻弄されるあり方には、我慢なりません。9日に、大間原発の建設を強行した電源開発本社(東京)に申し入れを行ったが、拒否されたとのこと。絶対に許せない。「大間原発建設を止める!」――この言葉をこの間ずっと叫んできたが、言葉だけで終わらせたくない。絶対に、絶対に実現したい。そう思った。ともにがんばりましょう!(J)
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