全原発即時停止・廃絶こそ青年の声だ――6・11新潟デモに230人
「二つの原発で働いてきた。今、止めなければ、止められない」「日本を変えたい。変えたいことがいっぱいある」「びくびくして生きたくはない。柏崎原発を止めたい」「政府は原発を元に戻そうとしているだけ」――新潟の6・11は、こうした青年の怒りの声が渦巻く一日だった。彼らは新自由主義と原発推進教育の中で育ち、3・11の衝撃で必死で本を読み、インターネットで真実をつかんできた。その怒りは原発の即時停止・廃絶であり、「挙国一致」に走り代替エネルギー確立まで原発稼動を容認する体制内指導部をぶっ飛ばし、新たな闘いのネットワークを求めていることは明白だ。
新潟駅前の公園には、柏崎刈羽原発に反対する女性団体、巻原発建設を阻止した女性団体、青年を中心とする原発反対の市民団体、地域合同労組、核の最終処分場建設に反対した住民団体、福島のプルサーマルに反対する住民団体、新潟や山形に避難した夫婦、主婦と子ども、劇団、街頭ミュージシャン、大学教授、市議など200人が、それぞれの思いを込めてプラカード、横断幕、のぼり、歌をつくり、あるいは仮装して集ってきた。
主催は、3・11以降にデモや学習会を積み重ねてきたグループが中心となった実行委員会で、新潟県労組交流センター、百万人署名運動も参加した。集会では、国労全国大会代議員選挙に立候補した青年労働者と、職場でのビラまき処分と闘う新潟地域一般ユニオンの女性労働者が発言し、百万人署名運動事務局が6・19フクシマ大行動への参加を訴えた。デモは、途中で30人が飛び入り参加し、焦った警察権力は、時間切れを口実に妨害してきた。しかし参加者は創意工夫して解散地点に到着し、総括集会では実行委員長が「柏崎原発を止めよう」と訴えた。(新潟・増田)
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