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民主労総ソウル本部が三里塚にやって来た!

s20121103a-1.jpg 11・4全国労働者総決起集会を翌々日に控えた11月2日、韓国・民主労総ソウル地域本部の労働者30人が、イジェウン本部長を先頭に今年も三里塚現地を訪れた。
 午前に成田空港に降り立った一行は、田中康宏委員長をはじめ動労千葉の出迎えを受けたあと、休む間もなく成田市天神峰の市東孝雄さん宅前に駆けつけた。今回の参加者も大半が三里塚初体験だ。快晴のもと昼食をはさみ、現闘の同志の案内でさっそく現地調査に臨んだ。市東さん宅わきの監視やぐらに上がると目の前に工事中の第3誘導路が横たわっている。来年3月の供用へ向け重機があわただしく動き回る現場を目の当たりにして、全員が怒りを共有した。 

s20121103a-2.jpgs20121103a-3.jpg さらに南台の市東さんの畑、東峰の開拓組合道路、東峰神社、東峰部落、横堀大鉄塔などを回り、頭上40メートルを飛ぶジェット機の大騒音を体感しながら、三里塚46年間の闘いが国策の空港建設を破綻に追い込んでいる現実をリアルに確認した。
 夕方から現地の宿泊所で歓迎の催しが盛大に催された。まずビデオ「三里塚・大地の乱」が上映され、実力闘争の歴史が迫真の映像で伝えられた。現闘が用意した心尽くしの料理が振る舞われ、それぞれの顔もほころぶ中、一日の農作業を終えた反対同盟が次々と駆けつけ、歓迎会が始まった。
 田中委員長の音頭で乾杯。続いて北原鉱治事務局長があいさつに立ち、自らの戦争体験を踏まえながら、「成田は有事のさいには戦争に利用される軍事空港。領土をめぐる問題が取りざたされているが、労働者・農民は連帯して戦争を絶対に阻止しなければならない」と訴えた。これs20121103a-5.jpgに応え、イジェウン本部長が立ち、「三里塚の同志たs20121103a-4.jpgちの闘いは必ずや権力の思惑を阻止するでしょう。東南アジアの軍事制覇を狙う米軍の基地を阻止する闘いが、韓国でも起きています。三里塚をわが闘いとして進みます」と決意を表した。
 田中委員長は動労千葉がジェット燃料輸送阻止闘争で反対同盟との血盟を培ってきた過程を振り返り、「労農連帯は動労千葉の宝。民主労総との連帯はもう一つの宝だ。この二つがあればわれわれは必ず勝利できます」と闘いの中でつかんだ確信を語った。
 市東孝雄さんは、「私は農民です。無農薬野菜を年間で56種つくっています。祖父、父、私と3代90年耕してきた土地を、農地法を悪用して取ろうという裁判が行われています。労働者と農民、力を合わせて闘います」と力強く決意を表した。さらに反対同盟から、萩原富夫さん、宮本麻子さん、伊藤信晴さんが自己紹介と闘いの決意を語り、会場は拍手で包まれた。
s20121103a-6.jpg 民主労総と反対同盟の間で贈り物が交換され、韓国労働者の職場闘争の報告を交えたあいさつが続き、会場のそこここで和やかに交流が深められた。北原さんの「ぜひ歌の披露を」との要請に応え、韓国側からは「朝露」「ニムのための行進曲」が、日本側からは「反対同盟の歌」が歌われた。さらに、この日のために会場設営や料理の準備にいそしんだ現闘の同志たちが紹介され、全学連三里塚現地行動隊の学生が農地を実力で守る決戦に立つ気概を表した。最後に、熱気あふれる全員でのインターナショナル斉唱で締めくくられ、冷え込みが進む夜空に「トゥジェン!」のコールが響き渡った。
 年を追うごとに、韓国労働者との連帯はますます豊かに発展している。目前に迫った11・4労働者集会に、さらにあと一人の参加者を実現すべく奮闘しよう。(TN) 

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