西郡住宅闘争 〝仮執行するな!〟八尾市に抗議・申し入れ
大阪地裁の1・30仮執行付き住宅明け渡し反動判決への怒りに燃えて2月13日、八尾市弾劾の緊急行動に決起した。早朝、市役所前で、通勤する労働者に「住宅闘争は非正規職撤廃・八尾市800事業丸ごと民営化反対の闘いと一体の闘いだ。八尾市で働く労働者は西郡住民と団結して闘おう」と訴え、ビラを配った。
正午過ぎ、岡邨(おかむら)洋・全国水平同盟委員長(西郡支部長)と住宅闘争を闘う家賃供託者を先頭に、八尾北医療センター労組、八尾北命と健康を守る会、関西労組交流センター、全学連の仲間が市役所前に登場した。岡邨委員長が闘争宣言を発し、市の労働者に呼びかけた。「仮執行など許さない! 非正規化、過労死、住宅追い出し。この世の中をひっくり返さないと生きていけない。民営化攻撃にさらされている八尾市職員のみなさんも私たちの仲間だ。一緒に闘おう」
続いて、当該が次々と訴えた。87歳の島瀬とよ子さんは「夫が何度も東京に行き市役所で交渉して建てた住宅だ。住宅から放り出すことなど許さない」。谷照さんは「職員のみなさん、みんな非正規になり給料も少なくなるのにまだ八尾市の味方をするのか。みんな払えないような家賃になる。私は命がぼろぼろになるまで闘う」。佃照夫さんは「応能応益家賃制度は住宅つぶしだ。更地化し大企業に売り渡すのが目的だ。判決を覆すためにともに闘おう」。
末光道正・八尾北医療センター院長、藤木好枝・八尾北労組委員長、関西労組交流センター、全学連の仲間の怒りのアジテーションが市役所中に鳴り響く。昼休み中の労働者、住民が圧倒的に注目する。
続いて田中誠太・八尾市長への抗議申し入れ行動に決起した。市庁舎5階の市長室前では総務課職員が入り口を閉鎖し、市長は不在だと面会を妨害。秘書課長を引っ張り出し、「不当な仮執行付き判決による住宅からの追い出し、年金・預貯金の差し押えをするな」と申入書を読み上げ、市長に渡す約束をさせた。
さらに、市庁舎別館にある住宅管理課に乗り込んだ。判決で仮執行が認められたことについて管理課次長は、「きわめて異例である」と述べた。岡邨委員長と供託者は、「今住んでいる住宅から追い出して殺す気か!」「人殺しや!」「1千万円なんか払えるか! 架空請求や」「追い出されたら市役所にテントを張って住んでやる!」と弾劾した。追いつめられた次長は、「弁護士に相談する。文句があったら裁判で言ってくれ」としか答えられない。「やれるならやってみろ」という供託者の決意の前に追いつめられ、仮執行宣言の重みでグラグラになっている。
一審判決は、二度の最高裁判決にもかかわらず住民が「絶対反対で闘っている」ことを恐れ、階級的憎悪をむき出しにし、それを「罪」だとしている。仮執行宣言とは絶対反対を貫く西郡住民への国家権力・八尾市の敗北宣言だ。団結を固め、住宅闘争を労働者階級全体の闘いにしていけば必ず勝利できる。新自由主義は青年を始め労働者住民を食わすことも、住まわせることもできない。こんな社会は革命によって根本からつくりかえるしかない。西郡住宅闘争はその最前線の闘いだ。団結の力で仮執行を阻止しよう。(全国水平同盟西郡支部U・K)
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