『序局』第8号発行! 安倍の戦争攻撃に対し労働者の進む道照らす
新自由主義と対決する総合雑誌『序局』第8号は、戦後70年という節目の年の冒頭に、「戦後70年談話」をたくらむ安倍政権の戦争と改憲の攻撃に対して、真っ向から切り結んでいます。
巻頭に、鈴木達夫弁護士が12月衆院選闘争の意義を熱く語っています。「全人民の手に政治を取りもどす。そこを(選挙戦で)一番いいたかった」と総括しています。
本誌の新たな挑戦として、「集団的自衛権」と「朝日新聞バッシング」という二つのテーマを切り口に戦争の問題に真っ向から取り組んだ論文を載せ、世に問うています。黒島論文は7・1閣議決定に鋭く切り込み、逐条的批判を展開しています。安倍の論理に対する胸のすく反駁(はんばく)が次々と繰り出され、迫力十分です。十亀論文は、朝日新聞の歴史的屈服をついて、労働者の立場から、これと対決する道を指し示しています。2論文は読み応えがあります。
第一線で闘う労働組合指導者の声が5人続いているのも、本号の圧倒的魅力となっています。動労千葉の田中康宏委員長は、今日の労働者を取り巻く状況を的確にとらえ、国鉄闘争の意義を明らかにしています。
3労組共闘の一翼として労働運動を牽引(けんいん)してきた港合同の中村吉政委員長の話は面白いし、役に立ちます。闘いの歴史と教訓には興味が尽きません。
精研労組の諸永政廣委員長は、日本共産党の指導下にあった医療産別の労働組合をどのような闘いで変革したかを説き明かしています。鈴コン分会の吉本伸幸書記長は、解雇撤回させ元気に就労を開始した、闘いの新たな出発を意気高く語っています。
米UTLAのセシリー・マイアトクルス副委員長の大阪での講演は、闘う労働組合をつくるという共通のテーマで学ぶところ大です。海を越えて、闘いが相互に高めあって進んでいることを確認できることは素晴しいことです。
5人の労組指導者の共通のキーワードは「団結」です。階級的団結の意味を実践的に明らかにして、勝利の自身と確信を与えてくれます。全体として、国鉄闘争が軸となって階級的労働運動が前進してきたことがよく分かります。
4年目の3・11に向かう福島の声は3人の女性から発せられていて、胸を打ちます。佐藤幸子さんは福祉の現場が3・11以後どれほど深刻なことになっているかを明らかにし、椎名千恵子さんは今年の3・11を国鉄労働者が柱になって準備していることの階級的意義を誇り高く語り、江原和子さんは国を鋭く弾劾しつつ、ふくしま共同診療所と動労水戸の闘いに希望を見出すと述べます。
星野再審闘争について本誌上で初めて全面的に論じられています。主任弁護人の岩井信弁護士は、再審闘争の現段階と、主要な争点を分かりやすく説いています。共同代表の戸村裕実さんは三里塚闘争などの個人的な体験から星野闘争にかける特別の思いを語っていて感動的です。宮本弘典さんは国家権力の非道を具体的に暴いています。全証拠開示100万人署名運動の大きな武器となるでしょう。
白井さんの連載は、今回から山田洋次監督の分析です。島崎さんの経済先読みは大恐慌の現実を鋭く切り取っています。
176㌻とコンパクトですが、中身は豊富で充実しています。どこからでもお読みください。
(破防法研究会『序局』編集委員会)
新自由主義と対決する総合雑誌
『序局』
最新号発売!
第8号 2015年1月 定価900円+税 編集 破防法研究会
戦後70年―新たな戦争と改憲
新しい労働者の政党へ道開く 鈴木達夫弁護士、衆院選挙戦を総括する
集団的自衛権は全面武力行使への道 安倍の戦争・改憲攻撃と闘うために 黒島善輝
安倍戦争政治と「朝日新聞バッシング」 「戦後70年問題」とどう向き合うか 十亀弘史
階級的力関係をひっくり返す時 国鉄闘争の新たな展開 動労千葉委員長 田中康宏
3労組共闘は団結権侵害への怒りの結集 港合同委員長 中村吉政
医療の現場で階級的労働運動を闘う 精研労組委員長 諸永政廣
鈴コン解雇撤回闘争の完全勝利 東京西部ユニオン鈴コン分会書記長 吉本伸幸
「力ある組合」への挑戦が歴史的な勝利を生んだ
米UTLA副委員長 セシリー・マイアトクルス
4年目の3・11に向かう福島から
福島の福祉・医療の現場で起きていること 福島診療所建設委員会 佐藤幸子
奪われたすべてを奪い返す闘い 3・11反原発福島行動実行委員会 椎名千恵子
診療所と動労水戸が反原発の最前線 江原和子
労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート
鈴コン解雇撤回裁判 東京高裁で完全勝利 藤田正人 木下徹郎 鈴木達夫
動労総連合・出向無効確認訴訟 いよいよ核心に 森川文人 石田亮 花澤俊之
国労組合員資格確認訴訟控訴審第1回弁論 鈴木達夫 藤田正人 石田亮
八王子西郵便局不当解雇仮処分棄却決定弾劾 山本志都 谷村明子
小竹運輸グループ労組/一歩も引かない闘いがつづく 藤田城治 酒井健雄 小竹広子
白井佳夫の現代映画論講座 山田洋次監督の映画は現代日本の時代風潮を映す鏡なのだ〈その1〉
連載 経済先読み ⑦ 日銀が国債80兆円購入/海外権益拡大する日帝 島崎 光晴
無実の政治犯 星野文昭さん解放を
無実を明らかにする新しい証拠は検察庁の倉庫にある
全証拠開示要求100万人署名運動のために
第2次再審請求の現段階と全証拠開示の闘い 星野再審弁護団主任弁護人 岩井 信
どうして星野さん解放に取り組むのか 全国再審連絡会議共同代表 戸村裕実
革命としての政治犯再審 星野再審の実現を 関東学院大学教員 宮本弘典
発行 アール企画 〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16石田ビル4F ℡03-3593-1058 Fax03-3591-8226
発売 星雲社 〒112-0012 東京都文京区大塚3-21-10 ℡03-3947-1021 Fax03-3947-1617
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ISBN978-4-434-20260-5 C0336 \900E
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