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京大で学生・教職員が決起、「情報公開連絡会」廃止策動を粉砕

s20160225c.JPG2月18日、春休みにもかかわらず30人以上の学生・教職員が結集して怒りを爆発させ、京大当局による「情報公開連絡会」の廃止策動を粉砕しました。
 情報公開連絡会とは、京大で毎月1度、学生担当の副学長が1カ月間の会議の報告や今後の大学の方向性について情報公開を行う場です。しかし特に最近は、京大全学自治会同学会、学部・寮の各自治会、サークル、京大新聞社などの学生メディアが毎回のように参加し、当局に意見や質問をぶつけてきました。学内で重要な問題が起きたときには、さながら全学団交の様相を呈する闘いの場ともなりました。
 これに耐え切れなくなった京大当局は、1月18日の連絡会で川添信介副学長が「連絡会を廃止する方向で検討する」と宣言。「自由」や「自治」を語り、山極寿一総長自ら「学生との対話を重視する」と言っていた当局は、ついに新自由主義大学の本性をむき出しにして学生との討論を一切拒否しようとしたのです。

京大当局はこれまで京大学生運動の支柱をなしてきた寮自治会に対しても「団体交渉をしない」「確約を引き継がない」と屈服を迫っています。
 副学長は、連絡会を廃止する代わりに「広報紙やホームページ、ツイッターで情報公開し、質問や意見はメールフォームで受け付ける」と言い出しました。
 副学長に対して、1回生を含む多くの学生が激しく追及し、私もその先頭に立ちました。
 「学生の前に大学の責任者が出てこないというのはありえない」「『学生との対話を重視』というのはうそか」「窓口に行っても、たらいまわしにされるだけで誰も責任を取らなかった。責任者が直接説明する場は必要だ」「メールフォームだと一方的に無視できるし、緊急の問題について対応できない」など、無責任な当局への怒りが爆発しました。
 しかし副学長は、「この件について対話する必要はない」と拒否の姿勢を露わにし、「時間になったから終わりにする」と話を打ち切って逃げ帰ろうとしました。私たち学生は副学長の逃亡を許さず、入試期間中のビラまきの「自粛」、学生を国際商品化するテスト「TOEFL ITP」の受験強制、教職員への年俸制導入などについても追及しました。
 副学長は無責任な回答を繰り返した揚げ句、「これ以上はメールフォームで送るように」と言い残して、ほうほうの体で逃げ去りました。
 京大当局はぐらぐらです。情報公開連絡会を廃止すると宣言しながら代替手段のメドが立たず、3月にも開催するとしています。
 この力関係をつくってきた最大の要因は、昨年の10・27反戦バリケードストライキです。「不可能」とされてきた新自由主義大学での学生ストライキに、京大当局は完全に対応不能に陥りました。あわてふためき「刑事告訴するぞ」と叫んだものの、今に至るまで弾圧に踏み切れずにいます。この闘いは、全国の学生に大学支配を打ち破る展望を示し、16年度決戦の端緒を切り開いています。すでに京大生の中から「次はTOEFL強制反対でストライキを」という声が出ています。
 今回の連絡会で私たちは、2月7日の北朝鮮のミサイル発射実験の際に京大当局が全学メールで「注意」を発したことを弾劾しました。安倍政権と一体で北朝鮮の脅威をあおり、朝鮮侵略戦争への衝動を募らせているのです。大学や研究機関で軍事技術を開発するための予算は年20億円規模に膨れ上がっています。
 京大同学会は3月17日(予定)の情報公開連絡会を16年度決戦の前哨戦として闘い、4月新入生歓迎闘争から7月参院選(衆参同時選挙)決戦、全国大学反戦ゼネストまで上りつめます。(京都大学全学自治会同学会委員長・作部羊平)

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