8・15韓国 サード配備撤回せよ 民主労総が労働者大会 星州住民908人が抗議剃髪
韓国では労働者階級がパククネ政権の労働法制大改悪とゼネストで闘うとともに、朝鮮半島―東北アジアでの戦争・核戦争反対に立ち上がっている。とりわけ米日韓軍事同盟による米の高高度迎撃ミサイルシステムTHAAD(サード)の韓国配備に対し、現地住民の激しい怒りと結合し、絶対反対の闘いが爆発している。
8月15日には民主労総が猛暑の中、ソウルでサード配備の撤回を求める全国労働者大会を開き、デモを行った。
チェジョンジン委員長代行が「国が南北に分断されてから70年以上、いつでも戦争が起きうる体制のもとで、労働者民衆の生活が徹底的に抑圧される異様な社会がつくられてきた。これをそのままにしては一歩も前に進めない」と、民主労総が先頭に立ち戦争阻止への道を切り開くことを訴えた。さらに全国農民会総連盟、全国露天商総連合会、貧民解放実践連帯の各議長が発言し、労働者と農民・貧民が力を合わせて闘おうと宣言した。
労働者大会終了後、同じ場所で「朝鮮半島の平和と自主統一のための8・15民族大会」が開催された。韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会のユンミヒャン代表が発言に立ち、日韓両政府による日本軍軍隊慰安婦問題での「合意」を徹底弾劾。日帝の戦争犯罪の真実を暴き謝罪させ、「私たちの連帯でハルモニ(おばあさん)たちに真の解放を」と訴えた。
この日、サード配備予定地の慶尚北道星州(ソンジュ)では総決起大会が開かれ、人口4万6千人の星州郡で5千人以上が「サード決死反対」の鉢巻きを巻いて集まった。この場で決意を示すために行われた集団剃髪(ていはつ)には、908人もの住民が志願して参加。「星州だけでなく朝鮮半島のどこにもサード配備はさせない。星州郡民がその火種となって闘う」と叫んだ。
韓国の労働者人民にとって、日帝植民地支配からの解放の日である8月15日は今や、米日帝による新たな戦争を阻止し、朝鮮半島の南北分断体制を打ち破っていく闘いの日となった。日韓労働者の国際的団結で11月、東京とソウルを結ぶ国際共同行動をかちとろう。
写真〈上〉「韓半島の平和と統一」掲げ民主労総がデモ(8月15日 ソウル)〈下〉「サード決死反対」の鉢巻き姿の住民(15日 星州)
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