中国・江西省壮族自治区で学生食堂の高価格に中高生が集団抗議
10月26日、江西省壮族自治区の岑渓市の第三中学で、新しくできた学生食堂の食事があまりに高価であることに抗議し、全校学生(日本の中学生・高校生にあたる)が食堂で「起義」を叫んで集団抗議に立ち上がった。学生たちは中国国旗である五星紅旗を破り捨て、校長にゴミを投げつけ、教務主任を殴って抗議の意志を示した。警察の暴動鎮圧部隊が導入されたが、入ってきた警察車両はたった5分で学生の集団的な闘いによって撤退させられ、銃を持った警察隊は食堂に近づくことさえできなかった。
事件の起きた食堂は新しく開店したもので、なんと食事の値段が従来の1・5倍となっていた。この50%もの値上げに学生たちは怒り、全員が食堂に集まって不満の意をたたきつけたのである。
岑渓市は「小深セン」といわれている。深センは、「改革・開放」政策の口火を切った中国最初の経済特区のひとつであり、中国の経済成長のシンボルともいうべき都市であり、中国で最も物価が高い地域である。「小深セン」といわれるこの岑渓市の物価は、深せんとほとんど変わらないといわれる。ところが一方で労働者の賃金は深センの10分の1だという。この異常な物価高と低賃金に対する労働者の怒りも背景にして、今回の学生の闘いがあったのである。
学生たちは「値段を下げない限り、全学生が食事をとらない!」と宣言し、「起義」を継続すると宣言している。
中国で、労働者の闘いとともに、中学生・高校生など学生の闘いも大きく爆発しようとしている。まさに世界は労働者と学生の闘いによる大激動過程に入ったのだ!
深せんで10月17日より11日間にわたって闘われた日系シチズンでのストライキ(既報)は、導入された警察隊との激突となり、27日に数十人の労働者が工場の建物から飛び降りて死をもって抗議したといわれている。こうした激しい闘いが、中国スターリン主義、そして日帝をはじめとする外資系企業に対して闘われているのである。
今こそ、青年学生・青年労働者の闘いを先頭にして、11・6労働者集会の成功をかちとり、全世界の労働者との団結をつくりだしていこう!(G)
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