ドイツ:デュッセルドルフ空港で山猫スト
6月23日朝、デュッセルドルフ空港で、ルフトハンザで働く労働者250人(窓口や貨物、整備や技術など)が4時間の山猫ストに決起した。そのため40便が欠航ないし遅延となった。さらに同日午後、こんどはドイツ最大のフランクフルト空港で、やはりルフトハンザの地上労働者500人が2時間半のストに入り、アジア行きの便を中心にかなりの便に大幅な遅れをもたらした。
写真はストで闘うルフトハンザの労働者。プラカードは「今度は俺たちの番だ。9・8%の賃上げを!」
闘いは、6月20日のハンブルク空港から始まっており、このときは地上整備員を中心に3500人が数時間のストライキに決起していた。組合側(統一サービス産業労組)は、ルフトハンザで働く6万人の労働者(地上と空を合わせて)に今後1年間を期限として9・8%の賃上げを要求している。これにたいしてルフトハンザ側は19か月の期間で2段階の賃上げ(まず3・4%それから2・1%)を提示しており、へだたりは大きい。
ドイツでは、3月に公共部門で大規模な警告ストが闘われ、4月をとおして郵便労働者が強力で波状的な物ダメストに決起。これらは体制内指導部の裏切りと「腐った妥協」でひとまず収拾されてしまったが、5月に入ってからも交通・自治体・消防・航空などさまざまな部門でストが不屈に続けられてきた。しかも6月に入ってからは、民間最大手の自動車で実際にラインを止めてしまう強力な警告ストが次々に闘われている。要するに、ドイツの労働者階級は体制内指導部のたび重なる裏切りにもかかわらず、すさまじい闘争意欲をますます高めているということだ。3月の大規模な警告ストのとき、ルフトハンザはドイツ全土でじつに300便もの欠航を強いられた。いま、ルフトハンザの経営にとってそのときの悪夢が再び現実のものとなろうとしている。(の)
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