韓国・全教組がパククネとの全面戦争に突入
韓国・民主労総傘下の全国教職員労働組合(全教組)が10月19日、パククネ(朴槿恵)政権との全面戦争を宣言した。
パククネは大統領に当選後の本年2月、雇用労働部を通じて全教組に労組規約の「是正」を命令した。「解雇者も組合員だ」という民主労組の原則を貫いてきた全教組に対し、解雇者を組合員から排除しろというのだ。当然にもこの命令を拒否した全教組に対し、パククネ政権は9月23日、10月23日までに規約を変えなければ労組の設立を取り消すという、「労組失格条件是正命令」の最後通告を行った。
これに対し全教組は9月28日に臨時全国代議員大会を開いて、この命令を拒否するか、受け入れるかを組合員総投票で決めると決定した。10月16~18日に実施された6万組合員の総投票に、現場組合員の怒りが集約された。80%を超える投票率、全組合員の3分の2を超える68%が労働部の命令拒否を表明! パククネ政権と全面対決し、解雇者と固く団結し、民主労組=全教組を死守して闘うことが決定した。
全教組破壊を狙うこの攻撃は、民主労総に対する全面破壊攻撃の突破口であり、この間のパククネ政権の「内乱陰謀罪」「国家法案法」を振りかざした政治弾圧攻撃の激化と完全に一体だ。19日午後2時、ソウルの独立門広場で開かれた全国教師大会には怒りに燃えた組合員8千人が集まった。10月24日に予告された労組設立取り消し通知を目前に控え、政府が全教組の非合法化を強行したとしても、解雇者排除を骨子とする規約の改変を拒否し、「われわれは、民主勢力および良心的な国民大衆とともに、パククネ政権の弾圧に対抗し、全教組を堅固に守る」と決議し、総力闘争への突入を宣言した。
24日間ハンストを続けているキムジョンフン全教組委員長は「われわれは民主主義の歴史の前で恥じることのない、堂々たる道を選択した」として、「法内であれ、法外であれ、これは紙一重の差にもならない。法外労組になってもわれわれは堂々たる全国教職員労働組合だ」と決意を語った。そして「もし全教組法外労組化の後に、現場で教育官僚が組合員脱退の圧力をかけるなどの弾圧をすれば、われわれは闘争で懲らしめていく」と、団結を固めて職場での闘いを貫徹することを明らかにした。
民主労総のシンスンチョル委員長は、「政権が全教組は法外だの法内だのと騒いでも、全教組は労働者が集まってつくった労働組合だという事実は変わらない」「もし政府が今後も全教組の労組設立を問題にするのなら、11月の労働者大会で民主労総すべての単位事業場の労組設立申告書を集めて火を付ける」と宣言し、全教組に対する非合法化攻撃を全教組のみならず、民主労総全体に対する労組破壊攻撃として受け止め、11月総決起で打ち破ることを明らかにした。
集会後、午後5時ころからソウル市庁まで都心デモ行進を行った。午後7時には国家情報院の大統領選挙への不正介入を糾弾して続けられているキャンドル集会に合流した。
日本の11・3集会には、パククネ政権とのこの大激突の真っただ中から、民主労総の闘う労働者が大挙して訪日し、参加する。11・3を、日韓労働者の国際連帯の飛躍的前進の場として闘いとろう!(M)
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