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中国広東省汕頭市で火力発電所新設に反対し、3日間にわたり暴動

s20111223a.jpg 中国広東省汕頭市潮陽区海門鎮で、火力発電所の新設に反対して12月20日より5万人が抗議行動に決起した。海門鎮ではすでに火力発電所がつくられているが、その汚染で海が汚れ、漁民たちは生活を破壊されている上、住民たちの健康にも大きな影響が出ている。この上さらにひとつ新たな火力発電所をつくろうとしていることに対して、労働者住民の怒りが爆発したのだ。
 彼らは省政府を包囲し、また高速道路に座り込んで封鎖して、徹底的に闘った。警察はこの労働者住民に対して暴力的な弾圧を行い、6人が死亡したという。鎮政府は夕方になって火力発電所建設の一時凍結を発表した。 

 だが労働者住民たちは、一時凍結ではなく、火力発電新設の完全凍結を求めて闘っており、仲間が殺された怒りからも、その後も22日に至るまで3日にわたって暴動が続いている。武装警官との激しい実力闘争に発展している。
 同じ広東省にある烏坎(ウカン)村民の闘いは、周辺の村落で同じような決起を生み出し、さらにこの海門鎮での闘いへと続いている。広東省は、経済特区深センなどがある「改革・開放」政策の先進地帯である。今日の世界大恐慌、とりわけ欧州経済危機の爆発という情勢の中で、企業の倒産や外資系企業の撤退・移転などが急激に進行し、社会と経済の破綻があらわとなり、労働者のストライキや農民の暴動がここで次々と今起きている。とりわけ烏坎村民の不屈の闘いは、この労働者と農民の決起を一層促進している。
 烏坎村民は、21日に死をも恐れず、村を包囲する武装警察の壁を実力突破して、再び陸豊市政府にデモをかけようとした。周辺の農村でも同様の決起が次々と開始されている。こうした不屈の闘いに追い詰められた中国スターリン主義は、烏坎村民の主張を全面的に受け入れ、住民によって自主的につくられた「広東省陸豊市東海鎮烏坎村村民臨時代表理事会」を公認するという異例の対応をした。まさに闘いが切り開いた勝利であり、そこまで政府は追いつめられたのだ。中国スターリン主義がこうした妥協によって闘いの炎をつぶそうとしていることは明らかだが、しかしこのような対応は、実際には逆に闘いの拡大を生み出している。海門鎮で起きている数万人の決起は、まさにその典型である。
 広東省は今や、暴動やストライキが激発し、すさまじい激動の渦中にある。中国バブルが崩壊すれば、この状況はさらに一挙に進行し、中国スターリン主義の体制そのものを根底から揺さぶる事態となっていくだろう。この大恐慌下で命を懸けて決起する中国の労働者との連帯をかけて、ともに世界革命を実現していくために、職場での組織建設を本気でかちとっていこう!(G) 

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