民主労総ソウル本部が動労千葉ストに感動的な国際連帯行動!
動労千葉を始めとした10・1JR検修外注化阻止の闘いに対し、韓国・民主労総ソウル本部が9月27日、感動的な国際連帯行動に立った。その闘いが「動労千葉を支援する会」発行の「外注化阻止ニュース」33号に掲載されましたので、紹介します。
●韓国・民主労総が日本大使館前で動労千葉ストライキに連帯行動
9月27日、韓国の労働組合のナショナルセンターである民主労総(約70万人)のソウル地域本部が動労千葉の外注化反対のストライキを支持する連帯行動と記者会見を行いました。民主労総は、世界有数の戦闘的労働組合の全国組織として知られています。
日本大使館前で「動労千葉のストライキ闘争を韓国・民主労総ソウル本部が支持し、連帯します」「JR外注化阻止! 非正規職撤廃! 強制出向反対!」などと書いた横断幕を出してアピールを行ってくれました。
記者会見では、ソウル地域本部イジェウン本部長や鉄道労組のパクテマン主席本部委員長などが発言しました。
●民主労総ソウル地域本部イジェウン本部長のメッセージ(抜粋)
韓国でもKTX(韓国の高速鉄道)、水道、ガス、仁川空港などの民営化・外注化を推進しています。最近2、3年の間に、KTXの度重なる事故が発生して乗客の不安が高まっています。光明(クァンミョン)駅事故、京春(キョンチュン)線電動車遅延事故、プサンの金井(クムジョン)トンネル事故などは、維持保守要員のとんでもない不足と円滑でない部品供給、そして外部委託などが構造的欠陥の原因として示されています。このような状況でも韓国政府と鉄道公社は安全対策を立てず、「KTXを民営化すればもっと安全で安い価格で利用ができる」などとすぐにウソと分かる宣伝をしています。
鉄道民営化に失敗した英国の事例で見られるように民営化は国民のための政策ではありません。利潤追求と営利を優先視する財閥と資本のための政策です。安全無視、労働者への責任転嫁、雇用不安、低賃金、長時間労働を強要するJR東日本は10月1日外注化施行を中断しなければなりません。
記者会見にはイジェウン本部長以下、動労千葉のTシャツを着た30人あまりの労働者たちが勢ぞろいした。11月労働者集会に来日するなど、この10年、動労千葉と交流してきた労働者たちだ。金属労組所属のキリュン分会やハイテクコリア分会の女性労働者のなつかしい顔も見える。
この同志たちに対し、日本大使館は大量の警察部隊を配置し、日本大使館の前から暴力的に排除しようと襲いかかった。もみ合いの末、弾圧を許さず、ソウル本部は記者会見をかちとった。
この記者会見の場で広げられた横断幕には、ハングルとともに以下の日本語が記されていた。「動労千葉労働組合のストライキ闘争を民主労総ソウル本部が支持し、連帯します。鉄道JR外注化阻止! 非正規職撤廃! 強制出向反対! 非正規職量産無視する日本政府糾弾!」
さらに、日本大使館前の路上に動労千葉ストライキへの檄布が広げられ、その場でメッセージが書き込まれた。「動労千葉の同志の皆さん!」「共にする闘いで必ず勝利しましょう!」「闘争!」などの文字で埋め尽くされた檄布は、10月1日の動労千葉ストライキ総決起集会の場に届き、動労千葉組合員たちの大きな力となった。外注化と体を張って闘いぬく日韓労働者を「領土」問題で分断することなどできないのだ。
翌28日から10月1日まで、「外注化反対と非正規職撤廃を闘う動労千葉を支援する現場活動家」たちが日本大使館前で「1人デモ」を1時間ごとにリレーする方式で午前10時から夕方まで闘いぬいた。この闘いは秋夕(チュソク、旧盆)の休暇を返上しての連帯行動であり、28日は雨の中だった。歴代本部長であるコジョンファンさん、イジェヨンさん、チェジョンジンさんを始め、金属労組や公共労組、全解闘など多くの同志たちが、動労千葉への熱い思いで決起したのだ。
イジェウン本部長の動労千葉への9月27日付メッセージは「労働者は一つだ! 韓日労働者の団結と連帯で外注化阻止闘争に必ず勝利しよう!」と結ばれている。「外注化阻止!」「非正規職撤廃!」は、新自由主義と闘う世界の労働者の共通のスローガンだ。JRをめぐる外注化阻止の闘いは、外注先に乗り込み、職場で偽装請負を追及し、ストライキで闘った動労千葉、動労水戸、動労総連合の怒りの決起を先頭に、新たな段階に駆け上っている。この闘いを発展させ、11・4全国労働者総決起集会を新自由主義と闘う国際統一行動として大成功させよう!(M)
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