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中国・深セン市のプラスチック工場でスト、武装警官の突入阻み門前死守

s20101121b-1.jpg 11月18日午後2時頃より、広東省深セン市沙井鎮のプラスチック工場で、労働者百数十名が工場の門を封鎖して座り込み、車の出入りを阻止してストライキに立ち上がった。沙井鎮の政府幹部と武装警察官がただちに現場に向った。
 この工場では1000人以上の労働者が働いており、バイクのヘルメットを主要に生産している。このストライキのあった部門では、プラスチック片を生産している。ストライキの主要な原因は、賃金を上げないことを前提にして一方的に労働を強化し、労働行程の時間を短縮したことだ。 

 なんとこの工場は12時間ずつの2交代制をとっており、労働者は毎日12時間労働を強いられた上に1ヶ月にまったく休みをとれない。さらに過酷s20101121b-2.jpgな管理制度が敷かれており、夜勤の手当ても高温作業の手当てもないなど基本的福利が保障されていない上、ちょっとしたミスでも100元(約1200円)の罰金を科せられるのだ。労働者はこうした強い圧迫の下で、当然にも心身の健康を害してしまう。そしてこの工場には男女の労働者がいるが、彼ら多くの手には浮腫ができている。
 18日に労働者は、このような労働強化に抗議したが、経営側は労働者をだまして食堂で談判することにした。そして談判の終了後に、ごろつき分子を食堂に乱入させて労働者に暴行をふるわせ、労働者に“命の安全を保証しない”と脅したのである。労働者は警察を呼んだが、警察はごろつき分子を逃げるままにして、「暴行した連中を捕まえることができなかった」とうそぶいた。
 怒った労働者はストライキに突入し、百数十人が門前に座り込んで門を封鎖した。工場への車の出入りを阻止するとともに、ごろつき分子やそれと結託した武装警官の工場への突入を許さないために、夜も門前で交替で寝て闘い続けているという。工場内の他部門の労働者は、彼らに食料品や飲み物の差し入れを行い、工場全体で団結を固めて闘いに立っている。
 リコーなどのストライキに見られるように、労働者のストライキを国家権力が武装警官の暴力をもって圧殺する体制が強まっている。これに対して労働者は、工場の門を死守して、武装警官の突入と対峙して闘っている。労働者は闘いの中で総括し、この「天安門」型弾圧体制との対決に勝利するために進もうとしているのだ。
 日本の11月労働者集会や韓国でのG20粉砕闘争の画期的地平が勝ち取られる中で、中国でも多くの労働者・学生が「反日」運動の地平をのりこえて、真の国際連帯を求めて立ち上がろうとしている。今こそ、検修業務全面外注化阻止決戦を闘いぬき、国鉄全国運動を発展させ、その階級的な運動の発展で、中国の労働者・学生との国際連帯を勝ち取っていこう!(G)
 写真①は工場の門前を防衛する労働者。②は凍える寒さの中で夜、門前を死守する労働者たち。 

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