韓国 民主労総が7月2日に24時間ゼネスト打ち出す
6月17日、民主労総は6月10日?14日に行われたゼネスト賛否投票の結果を発表し、来たる7月2日に米国産牛肉輸入反対で一日ゼネストに立つ方針を決定した。月末までの間にさらに第2次投票を実施し、6月末から産別ごとの総力闘争に突入するとしている。その上で、貨物連帯と建設機械労組のストに政府が公権力を投入して鎮圧に踏み切った場合は、即時ゼネストに突入する方針だ。このゼネストは、イミョンバク政権と同時に洞爺湖サミットのG8をも直撃する。政府・資本家側が一斉に「違法な政治スト」と非難する中、ゼネスト方針とその貫徹をめぐって闘いはいよいよ重大段階に突入した。
写真は貨物連帯ストの影響を受けて操業を停止したサムスン電子の工場(6月17日)
民主労総の発表によると、14日までに投票を行ったところでは、投票率53・1%でゼネスト賛成が70・3%、反対が25・6%。現代自動車労組では56%が賛成票を投じたが、投票に参加しなかった組合員を含めた全組合員の過半数にはわずかに達しなかった。現代自動車では社長を先頭に「ストは否決された」と宣伝、切り崩しに必死となっている。だが現代自動車のウルサン工場では、12000人が残業を拒否して6月10日のソウルでの大集会に大挙して上京参加しており、社長が自ら「大手自動車会社4社のうち、6・10集会に大量参加したのは現代自動車だけ」と嘆くように、現場労働者の中では戦闘的分岐が進み、拡大してきている。
貨物連帯のストは17日で5日目に突入。釜山港に続き仁川港、ピョンテク港、タンジン(唐津)港などもほぼ完全に機能停止。しかしサムスン電子、現代自動車、浦項製鉄などの主要な大企業は運送料引上げの交渉に応じず、政府が業務開始命令を発動して弾圧に踏み切るのを待っている。これに対して運送労働者たちは「破局を望むのなら一度やってみろ」と激しい戦闘意思を叩きつけている。
17日夕方には、忠南道唐津の現代製鉄の工場前で、貨物連帯のピケ隊と警察が衝突、組合員1名が怒りの割腹自殺を試みた。この直後に現代製鉄の門前で開かれた集会では、「これからは口先だけの闘いではなく、行動で見せる闘いをしなければならない。会社側に言われるまま、犬のように生きてきた。我慢にも限界がある」(ハンギョレ報道)と徹底抗戦の決意が語られた。
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