韓国 メディア統制粉砕へ怒りのロウソク集会。再度の100万人決起方針打ち出される
韓国のBSE国民対策会議は6月16日、米国産牛肉輸入反対とともに、イミョンバク政権による言論統制策動の粉砕を掲げてロウソク集会を開催した(写真)。さらにソウル市庁前でのロウソク集会を今後は連日開催し、牛肉問題にとどまらず、「メディアの統制や大運河、医療の市場化、教育の自律化、公企業の民営化反対闘争をともに展開していく」と発表。この「1+5方式」で「政権の退陣までを視野に入れた特別な実践も辞さない」と宣言した。特に20日から22日を「48時間国民緊急行動」と位置づけ、21日を「国民審判の日」として再度の100万人大結集を呼びかける方針を打ち出した。
16日、ソウル市庁広場に集まった労働者・学生・市民は、朝鮮日報・中央日報・東亜日報という韓国の3大紙がイミョンバク政権の手先となって意図的な歪曲報道を行っていることを弾劾し、3紙を「廃刊しろ」と叫んだ。また政府の放送通信委員会がKBSやMBCなど公営放送に介入してその支配を企んでいることに、「公営放送を守れ」の声を上げた。集会ではMBC労組の委員長が「国民の知る権利のために真実の報道をしようと闘ってきた。公営放送が権力の餌食にならないよう全力を尽くす」と決意を語り、大きな拍手を浴びた。同様の集会はKBS本社前でも行われた。
16日にはロウソク集会をインターネットで生中継してきたサイトの責任者が逮捕された。これにも「集会参加者の拡大を阻止するための政治弾圧だ」と直ちに怒りの声が上がっている。
米国産牛肉輸入反対の中高生のデモに始まった決起が、イミョンバク政権の新自由主義攻撃との全面激突、イミョンバク打倒の巨大な政治闘争に転化し始めたこと、さらに貨物連帯のストを始め、民主労総の闘う組織労働者の断固とした隊列が政権打倒の中心部隊として登場し始めたことに、韓国政府とブルジョアジーはふるえ上がっている。闘いの発展は運動の内部に鋭い分岐をも生み出しつつ、それをもバネとしてますます大爆発へと向かっている。 (写真集へ)
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