中国各地で教育労働者のストが続発
中国の全国各地で、教育労働者の大規模なストライキが続発している。12月初旬には、重慶市で約1万人のストと市政府への抗議行動が起きた。12月8日には河南省洛陽市で、小中学校の教員が一斉に臨時休暇を取るという形でストを敢行した。さらに12月9~10日には湖南省の3つの県・市で計6000人の教員が連携してストに決起し、市政府に抗議闘争を行った。
写真は重慶市の市政府庁舎前で抗議行動に立つ教員
教員たちの要求は、公務員と同等の給与と福祉を保障せよというもの。もともと「教員法」などによって教員の待遇は公務員と同等と定められているが、実際には各地方政府は、長年にわたり一貫して教員の給与と福祉を公務員の半分以下に抑えてきた。ひどいところでは、公務員の5分の1の給与しか支給されないところもある。そうすることで、上級政府機関から支給された財政資金を地方政府財政の穴埋めに使ってきたのだ。これへの積もりに積もった怒りがついに爆発し始めた。
この教育労働者のストライキは、11月に全国を席巻したタクシー労働者のストライキに鼓舞され、また倒産・工場閉鎖と首切りの嵐に抗して闘う農民工の闘いに激励されて起こっているのである。世界金融大恐慌の中国への波及の中で、今や「生きさせろ!」の闘いが中国の労働者階級全体に波及し始めている。(KM)
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