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占拠運動が全米に拡大、オークランド市では11・2ゼネストを決議!

s20111031a-1.jpg 9月に始まった「ウォール街を占拠せよ運動」は、たちまち全米1000カ所に広がった。アメリカ西海岸、カリフォルニア州オークランドでは、10月10日から「オークランドを占拠せよ運動」が本格的に始まり、オガワ・プラザ=市庁舎前広場の占拠と、金融資本及び連邦・州・市当局に対するデモが連日行われている。その出撃拠点となったオガワ・プラザは150のテントで埋め尽くされた。ここに10月25日、警察が襲いかかり、大激突となった。いったん警察によって破壊された広場は、翌日には労働者・市民の怒りの爆発によって奪還された。そして占拠運動は、11月2日に「オークランド市ゼネスト」を行うことを決議したのだ! 

s20111031a-2.jpgs20111031a-3.jpg オガワ・プラザでの占拠闘争は、ここで討論が行われ、互いの共同作業が組織され、闘争参加者が食事、図書、衛生・医療、託児などさまざまなサービスを提供しあう仕組みが作られていた。闘いは急速に拡大し、この公園だけではテントが収容しきれないほどになった。25日5時ごろ、警察がキャンプに襲いかかった。オークランド市と近隣の都市の警察機動隊の総動員体制だった。催涙ガス銃を人々に向けて至近距離から発射し、逮捕され手錠をかけられた人にまで警棒で殴打した。テントや旗、看板などはすべて破壊され、広場は警察に占拠された。だが、事態を聞きつけた市民が続々とかけつけ、25日は夜まで、オガワ・プラザをめぐる激闘となった。
 この中で、デモをしていたスコット・オルソン氏が機動隊の水平撃ちによって頭蓋骨が砕かれ、危篤状態になった。彼は海兵隊員として2度イラクに派兵され、反戦イラク退役兵会の活動家となった人だ。これは、1934年の時の港湾労働者の虐殺を思わせる暴虐だ。労働者人民の怒りは一挙に拡大し、機動隊を包囲する人波がオガワ・プラザに迫った。警察と市当局は、労働者人民の激しい怒りとデモの急速な拡大によって追い詰められ、26日にはオガワ・プラザを明け渡さざるをえなくなった。
s20111031a-4.jpg 占拠運動は市庁舎前で「総会」を行い、投票者1607人中1484人賛成、棄権77、反対46で、11月2日に「オークランド市ゼネスト」を行うことを決議した。この日の昼勤時と夜勤時に港湾のピケットに占拠運動の大部隊が参加する。銀行、企業も、この日に操業したら、突入する。決議は、「全世界がオークランドに注目している。何が可能か、全世界の人民に示そう!」と誇り高く結ばれている。
 港で働くILWUローカル10(国際港湾倉庫労組第10支部)の多くの組合員がこの「総会」のメンバーだ。ローカル10は大衆的ピケットを越えて就労することはないから、経営者が11月2日に港を動かすのは至難の業だ。
▼ILWU活動家が声明
 10月28日、ILWUローカル10のアンソニー・リビージ氏、クラレンス・トーマス氏、ジャック・ヘイマン氏ら主要な組合活動家13人が連名で声明を出し、ロングビュー港でのILWUローカル21への労組破壊攻撃に反撃するためにも、1934年のゼネストを引き継いで、11・2ゼネストを貫徹する必要があると訴えた。
s20111031a-5.jpg ヘイマン氏は、ニューヨークのウォール街占拠運動の集会でILWUの闘う決意を伝え、全米的な連帯闘争を呼びかけた。「港湾労組破壊を狙う国際港湾資本はウォール街と不可分一体だ。全米の港湾労働者に11・2の歴史的な港湾閉鎖を呼びかける。全米、全世界の労働者に勝利を!」
 ILWUローカル21のコフマン委員長は11月6日、日比谷野音の集会で発言する。闘うILWU労働者、全米労働者との連帯をかけて、11・6の大結集をかちとろう!(ST)

写真は上から①オガワ・プラザでの占拠運動総会(26日夜)、②③投入された機動隊及びそれとの激突(25日)、④警察の暴力に抗議する教組の隊列(25日)、⑤若者のスクラム(25日) 

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