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ドイツのカールスルーエで銀行労働者がスト突入

 

 ドイツ南西部・バーデンヴュルテンベルク州の閑静な都市カールスルーエで9月8日、300人の銀行員がスト・デモに決起した。その結果、いくつかの銀行が業務停止に追い込まれた。ストに決起したのは統一サービス産業労組(Verdi)に加盟しているドレスナー銀行、コメルツ銀行、フォルクス銀行など6行の労働者300人で、要求は8%ないし最低260ユーロ(1ユーロ=約150円)の賃上げだ。写真は中央広場・市庁舎前の集会でアピールする労働者

 

 「ストライキ共和国」ドイツでも銀行と言えば、これまでストにはほとんど無縁だった。そのため、今回のストでは参加するのが初めてという労働者が大半だったが、それでも300人も決起し業務を停止させる「音の出る」ストを闘いとなった。スト・デモ行動は、午前10時から拠点スト職場での集会から始まり、11時から市縦貫のデモに出、中央広場の市庁舎前では通りかかる人々に声の限りに自分たちの要求を訴えた。そして12時半にまた朝のスト拠点に戻り、そこで総括集会と団結ランチをもって成功裏に終了した。おっかなびっくり初めてのストに参加した労働者も、デモの最後には「今度の9月16日の交渉で満足の行く結果が出ないなら、さらにストを拡大するぞ」と大いに自信を深めた一日だった。いまドイツでは、業界第2位のコメルツ銀行による同第3位のドレスナーの吸収・合併が日程にのぼっており、それが実現すれば9000人の解雇につながると言われており、労働者たちは本格的なストを構えている。ついにドイツ金融資本の中枢にまで、ストの波がひたひたと押し寄せるにいたっている。(ね)

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