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パキスタンの労働者が大幅賃上げと正規職化で勝利!

  パキスタン最大の電気通信会社・PTCLの労働者が7月、経営側による労働協約の破棄と新賃金体系の導入に反対し、契約労働者を正社員にすることを求めて、全国規模のストライキを決行した。5万人の労働者がストに参加し、ほとんどの電信・電話局が営業中止に追い込まれた。民兵がピケットラインを破ろうと、催涙ガスや警棒を使って労働者に襲いかかり、実弾を空へ発砲して労働者を威嚇した。その結果かなりの数の労働者が負傷した。だが、労働者の固い団結と戦闘性の前に軍はピケットラインを崩すことはついにできなかった。
 

 これはPTCLが2005年に民営化されてから最大規模の争議だ。スト4日目の7月21日の時点でも、ラホール、イスラマバード、カラチなどの主要都市では事業所の完全封鎖が実施されていた。ストは2週間続き、7月30日、労働者側が基本的要求をすべて貫徹して終了した。全世界で新自由主義が渦巻くなか、国際労働者階級がかちとった大きな勝利だ。合意内容は、①賃金を即時35%引き上げる、②8000人の契約労働者を正規職に格上げし、賃金を35%引き上げ、かつ他の労働者と同じ手当を受けるようになる、というものである。これは電気通信労働者にとって画期的な勝利である。
 「社会主義インターナショナル」にも加盟しているパキスタン人民党(PPP)の影響下にある労働運動の既成指導部は、政府閣僚との密室協議に手を染め、労働者間に亀裂を持ち込むためにできることは何でもやった。しかし、労働者たちは既成指導部の指導を拒否し、「パキスタン労働組合の権利運動」(TURCP)のもとに闘った。そして日和見主義者を打ち負かし、ボスから大きな譲歩をかちとったのである。こうしたパキスタン労働者の階級闘争こそ、ムシャラフ大統領を辞任に追いやった一つの大きな原動力になった。(OD)

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