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韓国のメーデー、ソウル広場で1万5千人が新たな戦闘宣言

s20130506a-1.jpg 5月1日、韓国では、123周年のメーデーを記念する集会が、ソウルや釜山、蔚山、光州、大邱など全国15地域で一斉に開催された。民主労総はこの日、「労働者の権利宣言」と題する声明を発し、労働者には「団結して闘争する権利」「整理解雇・非正規職のない世界で生きる権利」「正義の分配を受ける権利」「死なずに健康に働く権利」「平和に生きる権利」があると訴えた。そしてこれらの権利獲得のために、巨大資本とパククネ政権に対抗して徹底的に闘う決意を明らかにした。
 ソウルでは、ソウル市庁前広場に1万5千人が結集してメーデー大会が開かれた。民主労総傘下の各組織は、それぞれ独自の事前集会を開いた後、ソウル広場に集まった。 

s20130506a-3.jpgs20130506a-4.jpg 保健医療労組はソウル駅前でチンジュ医療院廃業阻止・公共医療死守の決意大会を開いた後、大会会場までデモ行進を行った。その最前列には、同労組ソウル本部長で、この4月に訪日し関西入管集会に参加したキムスギョンさんが立った。サービス連盟は、学習誌労組才能教育支部の労働者が長期の路上座り込みと高空籠城闘争を続けている現場で「才能闘争勝利決意大会」を開き、さらにソウル市内をデモした後、広場での大会に合流した。また公共運輸労組・連盟は本大会に先立ち、ソウル広場の同じ会場で独自集会を開催。公務員労組は解雇者を先頭に政府庁舎前で集会を開いた後、その場で労組弾圧抗議の無期限座り込みに突入し、警察と2時間にわたり激しく対峙して闘った。
s20130506a-2.jpg 本大会は、午後3時から始まった。ソウル広場の正面舞台には「非正規職の正規職化! 労働基本権保障! 社会公共性戦取!」のスローガンが掲げられている。民主労総の次期委員長選出が遅れに遅れている中、臨時非常対策委員長として挨拶に立ったヤンソンユン副委員長は、「指導部の空白状態が続いているが、民主労総の主人は組合員だ」と強調し、「闘争に再び立つ民主労総、団結で一つになる民主労総」を訴えた。公共運輸連盟のイサンム委員長は、公共部門労働者はパククネ政権の公共部門政策と対決するため、6月1日に総力闘争を行うと宣言した。
 中央ステージの左上に設置された三つの鉄塔にサンヨン支部の組合員などが上がり、高空籠城闘争のパフォーマンスを行った。鉄塔の上から、熱烈な叫びが発せられた。
 「整理解雇粉砕しよう! 非正規職撤廃しよう! 労働弾圧打ち破ろう! 現場を再度組織しよう! この鉄塔が危うく見えますか? ここから見れば同志たちが踏んで立っているその場所こそがふらふらして危険な鉄塔です」
 「絶望、危機、民主労組はいつも危機でした」
s20130506a-5.jpg 「無限の断崖絶壁にぶら下がっても、誰かが投げてくれる救援のロープを待つのではなく、自分たち自身の体がロープになり結び目になって互いをつないで、民主労組の闘争の歴史をつくってきました」
 「行こう、同志たちよ! たった一つの鉄塔も、一坪の空間も、ただ一つのテントも守ることができずに私たち労働者の未来はない!」
 「私たちを押さえつけているのは彼らの弾圧ではなく、私たちの体と頭にくっついて寄生するうんざりする絶望と敗北主義」
 「再び闘争の前線に行こう、同志たちよ!」
 大会が終了する少し前、午後5時頃、ソウル広場から100メートルほど離れた大漢門前のサンヨン焼香所跡に行こうという声が上がり、参加者が移動を開始した。警察はこれに対して、大漢門に通じるすべての進入路を地下道も含めて完全に遮断。約1時間半にわたって激しいにらみ合いと衝突が繰り返された。民主労総のチュボンヒ副委員長、サンヨン自動車のキムジョンウ支部長が警察の阻止線に怒りをたたきつけ、キムジョンs20130506a-6.jpgs20130506a-7.jpgウ支部長は「あとどれだけ死に、どれだけ路上で闘えば、私たちが暮らせる世の中になるのか」「街頭で新しい世の中を作るために闘争しよう」と訴えた。
 5・1のメーデーは、日本でも韓国でも、資本攻勢を突き破って階級的労働運動が新たな前進を開始していく出発点を築く闘いの日となった。この道を進もう!(千) 

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