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ハンサンギュン委員長釈放を 民主労総 実刑確定に怒り新た

20170605b-1.jpgムンジェインの立場示した判決
 5月31日、韓国の最高裁判所にあたる大法院は、2015年のゼネストと民衆総決起闘争を指導したことをもってパククネ政権下で逮捕・起訴された民主労総のハンサンギュン委員長に懲役3年と罰金50万ウォンの実刑を下した。警察の主張をそのまま受け入れた、絶対に許せない決定だ。
 パククネを打倒した最大の力は、ハンサンギュン委員長のもとでゼネスト闘争を通じてあらゆる人びとをひとつに団結させた民主労総の闘いだ。そのことを全否定する今回の判決は同時に、のべ1700万人もの労働者民衆が立ち上がった偉大な闘いの地平をも否定するものだ。

 これをとおして鮮明になったのは、ムンジェイン政権とは資本家階級の利害を体現する政権であり、労働者階級の団結と闘いを圧殺する側に立っているということだ。〈積弊清算=社会の根底的な変革〉をかけた闘いは未完であり、今この瞬間も継続されている。
 ムンジェイン政権はこの間、一方では国定歴史教科書の廃止や警察による集会規制の緩和など、あたかも「改革」を進めるかのようなポーズをとってきた。しかしながら他方では、「国民大統合」「政労使大妥協」を掲げて一部の労組幹部を取り込み、労働組合の力をそごうと必死になっている。その象徴として真っ先に掲げた「公共部門の非正規職ゼロ時代」というスローガンの内実は非正規職労働者の無期契約職への転換にすぎず、低賃金や長時間労働に苦しむ労働者の現実を変えるものではない。
 ムンジェインもまた、労働者階級が社会変革の真の主体であることを否定し、パククネの労働政策を継承して民主労総の解体を狙っているのだ。
 民主労総はこの不当判決の直後、「世界のどの国でも、労働組合運動の指導者が拘束されることは類例がない」と弾劾。いっそう団結を打ち固めて6・30社会的ゼネストの組織化に打って出ている。
 5月27日には、ソウルのチョンゲ(清渓)広場で「最低賃金1万ウォン! 非正規職撤廃! 労働組合の権利を! 今すぐ」を掲げた集会が開催された。ムンジェイン政権の発足後初めてとなる今回の集会は、6・30社会的ゼネストへの号砲となり、その先頭には青年労働者たちが立った。
 ウルサン(蔚山)で47日にわたって高空ろう城を闘っている現代重工業社内下請け支会の労働者もメッセージを寄せ、「ムンジェイン政権になったが、非正規職労働者は相変わらず賃金削減に苦しみ、労働基本権も剝奪(はくだつ)されている」と現実を告発した。
高空ろう城現場に動労千葉声明
 民主労総は6・30ゼネストを通じて、非正規職、未組織の労働者と結びついていく挑戦を開始している。
 この闘いの先頭に立ってきたのが、動労千葉とともに闘ってきたハイテックRCDコリアのキムヘジンさんをはじめとする「労働者・民衆の存在権をかちとるための闘争事業所共同闘争委員会」だ。メンバー6人は、大統領選のさなかの4月14日から5月10日まで、整理解雇と非正規職の撤廃、労働悪法の全面再改定、労働3権保障などを要求してソウル・光化門の広告塔で高空ハンスト闘争を行った。メーデー前夜に現場で開催された闘争文化祭では、闘争委員会からの呼びかけに応えて動労千葉の田中康宏委員長が送った連帯声明が全文読み上げられた。顔の見える国際連帯を力にし、職場から安倍―小池打倒へ闘おう。

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