2・12北海道国鉄集会 労働運動の力取り戻し、国鉄分割・民営化に決着つけよう
国鉄闘争全国運動・北海道主催の2・12北海道国鉄集会には、青年労働者をはじめとして多数の新たな参加があり、昨年の10月集会を上回る30名が結集しました。この2年、国鉄闘争を根絶しようとする様々な妨害がありましたが、階級的な団結の力で国鉄分割・民営化絶対反対!1047名解雇撤回!の旗を守り抜き、この集会がかちとられたのです。
司会のNTT労働者が「これから国鉄闘争を徹底的に闘おう!」と開会を宣言。『勝利の日まで~韓国ゼネスト3年の記録~』のDVDが上映され、参加者は前の方に集まって熱心に見入りました。
続いて1047名解雇当該、動労総連合・北海道準備会の長尾信一さんが発言。「国鉄分割・民営化から30年、1月の蕨駅での障害者の転落事故に象徴されるように、国鉄時代の安全が崩壊している」。JR北海道が半分の路線を切り捨てるとしていることについても「鉄道がなくなれば北海道は壊死(えし)します」と危機感を表明。
「国鉄分割・民営化に協力したJR内の既存の労働組合が声を上げられない中で、道民の足を守ろうというのはこの集会だけ。すぐに成果が上がらなくてもやっていきましょう」と訴えました。また、「『テロ等準備罪』は労働運動やあらゆる運動にも必ず向けられる。阻止するために学習会をやろう」と提案しました。
基調報告で自交総連SKさくら交通労働組合・河野晃興委員長は冒頭、「ロシア革命から100年、韓国民主労総に続き日本でも国鉄闘争30年が切り開いた地平でゼネストを実現しよう」「労働運動の団結の中にともに生きる人間の姿をよみがえらせましょう」と方向性を提起。
「安倍政権の『働き方改革』の核心は労働組合の否定であり、その先頭にいるのがJRです」「働くことへの誇りを取り戻したいという人間的欲求もあふれています」「青年・学生の怒りは国鉄1047名解雇撤回闘争との結合でこそ展望が開けます」と、国鉄闘争の意義を明らかにし、「これからが本当の闘いです。『民営化は悪だ』という声を拡げて労働運動の力を取り戻し、国鉄分割・民営化に歴史的決着をつけましょう」と呼びかけました。
さらに2月7日に高橋はるみ・北海道知事に提出された「鉄道ネットワーキング(WT)」の報告書にも言及し、「国鉄分割・民営化の枠組みに無理があったとして、国に支援を要請するもの」だが、「地域の生活を支える路線については切り捨てを容認するもの」「鉄道は生活インフラであり、住民の生存権を守るために、現場からの労働組合の闘いと沿線住民の怒りを一つにして闘いましょう」と訴えました。
連帯のあいさつとして、星野文昭さんの御家族から「無期懲役は、いじめて殺すためのもの」「これが現実の日本だと、もっと広く知ってもらいます」「労働組合の闘いがあることで頑張れます」との発言。地域の合同労組からは「解雇撤回・現職復帰の闘いは前進していると思います。その実現のために頑張ります」との発言がありました。
最後に、国鉄闘争全国運動・北海道に参加する婦人民主クラブ・北海道など諸団体からの決意表明が行われ、自治体労働者の閉会あいさつと団結頑張ろうで集会を終えました。青年労働者を迎えての交流会も大いに盛り上がりました。(札幌/J・S)
この記事へのコメントはありません。