この国に革命を 戦争・改憲の安倍と小池を倒そう 衆院選への決意 全学連委員長 斎藤いくま
■世界の未来かけて闘おう
全都全国の労働者の皆さん。学生、そして高校生の皆さん。今回の解散・総選挙(10月10日公示―22日投開票)に、私は東京8区(杉並区)より出馬します。すべての皆さんに、共に闘うことを訴えます。
今回の選挙、多くの人が「正直どう考えたらいいかわからない」といいます。だけど私は、今回の選挙の構造は実はすごくシンプルだと思っています。
アベノミクスのぺてん、戦争政治の進行、そして支配者たちの腐敗。自民党への信頼、安倍政権への支持は根本的にはがれ落ちました。そういう中で、昨年から今年にかけ、自民党とけんかする形をとって小池百合子が登場しました。そして今、安保戦争法と改憲に賛成の議員以外は「希望の党」に入れないと言って政界再編に乗り出しています。
つまり、支配者たちの側からするならば、賞味期限が切れた自民党から希望の党を中心に勢力再編をし、改憲への準備を整えて朝鮮半島への侵略戦争に踏み出す。そういうけんかを私たちに売っているということです。
■労働者の新しい政党が必要
11月3日にトランプが訪日し、朝鮮侵略戦争に向けた日米首脳会談を行おうとしています。選挙の行方は、東アジア、ひいては世界戦争という形で世界の運命を決めることになるだろうと思います。だから私たちは絶対に勝たなくてはいけないし、今回の選挙を朝鮮戦争反対、二度と戦争を許さないという闘いにしなければならないと思います。
ここで私が強調したいのは安倍政権・支配者の側の問題ではありません。森友・加計学園事件で安倍政権の支持率はとんでもなく低いことが明らかになりました。にもかかわらず、なぜ野党が支持されないのか。そもそも、なぜ安倍政権があれほどの規模の税金の横領に手を染めたのに、逮捕すらされないのか。
戦争、原発、差別、教育、労働問題。社会に怒りはあふれています。こんな社会はクソだって皆、言っているわけです。政府は信頼されていない。しかし野党も信頼されていない。その中で、差別・排外主義と同時に福祉や労働者保護を語る「改革保守」という名の極右が新しい勢力であるかのように台頭する。こういう状況はアメリカのトランプ大統領の登場に象徴されるように、世界中の課題です。問われているのは、古くて新しい課題です。
100年前、レーニンはその著書、『帝国主義』の中で、「社会排外主義」という言葉で第2インターナショナルの腐敗を弾劾しました。社会排外主義とは言葉の上では「社会主義、労働者のために」と言いながら、同時に外交や安全保障においては植民地政策や戦争を容認するというものです。これは今、世界中に広がっている「自国第一主義」とよく似ています。
自国の労働者の雇用・生活を守るために他国を攻撃し、戦争や植民地政策を正当化する。第1次世界大戦はその果てに各国の社会主義を名乗る政党の賛成によって始まりました。
ロシア革命は世界戦争を終結へ導きましたが、しかし後に、スターリン主義という形で革命運動の歴史に新たな課題を突きつけました。私は、ロシア革命の原点を引き継ぐとともに、スターリン主義をのりこえる世界革命の道を歩みたいと思います。
資本主義が資源や勢力圏を奪い合い、再びの世界戦争へ各国の労働者をあおりあう。この時代に、階級闘争の原点に立ち返った新しい労働者の政党を共によみがえらせましょう。
■民衆の力を思い知らせる
すでに反乱は始まっています。連合執行部の安倍政権との取引は現場労働者の決起によって失敗し、残業代ゼロ法案は破産しました。NHKの世論調査では10代の改憲賛成が18%に対し、改憲反対は53%に上っています。
希望の党には、労働者から絶望された連中が集まっています。こんなものが怒りの受け皿になるわけはありません。人々は静かに、真実を見ています。労働者が本当の意味で支配者にだまされることはないと私は思っています。その真実を形にする政党の不在が、今のこの国の課題だと思います。
政府はよく福祉政策などには「もっと時間がかかる、予算が足りない」と言います。けれども、たとえばJアラート(全国瞬時警報システムのための、100億円単位の金はどこから出てきたんでしょうか。結局、労働者の生活には何ひとつ金なんか使う気はない。労働者を保護する気なんかないということです。ずっとそういうことが行われてきたことを皆、知っています。その真実を形にしましょう。
今こそ、社会を回してきた労働者民衆の力を思い知らせる時です。誰が日々の社会をつくってきたのか。安倍首相が食べている食料も誰がつくったものか。私たちの上で偉そうにしている国会議員たちも、誰の力で生かされているのか、誰がこの国をつくってきたのか。はっきりさせる勢力を登場させましょう。
私ひとりの力は小さいかもしれません。でも、私が代弁したいと思っている労働者の力、これは本当に強いものです。この社会を動かす本当の力です。本当に強い一歩を杉並区より始めましょう。この国のあり方に挑戦していく闘いを、皆さん、共に歩んでいただきたいと思っています。
安倍政権は「戦後レジームからの脱却」。小池百合子は「この国をリセットする」。私は「この国に革命を起こす」。これを訴えて勝負します! 共に闘いましょう!
(10・1ロシア革命100年記念集会での発言)
〔写真下〕6月15日、国会前で共謀罪法案の成立を強行した安倍政権を徹底弾劾。右端が斎藤いくま全学連委員長
11月3日にトランプが訪日し、朝鮮侵略戦争に向けた日米首脳会談を行おうとしています。選挙の行方は、東アジア、ひいては世界戦争という形で世界の運命を決めることになるだろうと思います。だから私たちは絶対に勝たなくてはいけないし、今回の選挙を朝鮮戦争反対、二度と戦争を許さないという闘いにしなければならないと思います。
ここで私が強調したいのは安倍政権・支配者の側の問題ではありません。森友・加計学園事件で安倍政権の支持率はとんでもなく低いことが明らかになりました。にもかかわらず、なぜ野党が支持されないのか。そもそも、なぜ安倍政権があれほどの規模の税金の横領に手を染めたのに、逮捕すらされないのか。
戦争、原発、差別、教育、労働問題。社会に怒りはあふれています。こんな社会はクソだって皆、言っているわけです。政府は信頼されていない。しかし野党も信頼されていない。その中で、差別・排外主義と同時に福祉や労働者保護を語る「改革保守」という名の極右が新しい勢力であるかのように台頭する。こういう状況はアメリカのトランプ大統領の登場に象徴されるように、世界中の課題です。問われているのは、古くて新しい課題です。
100年前、レーニンはその著書、『帝国主義』の中で、「社会排外主義」という言葉で第2インターナショナルの腐敗を弾劾しました。社会排外主義とは言葉の上では「社会主義、労働者のために」と言いながら、同時に外交や安全保障においては植民地政策や戦争を容認するというものです。これは今、世界中に広がっている「自国第一主義」とよく似ています。
自国の労働者の雇用・生活を守るために他国を攻撃し、戦争や植民地政策を正当化する。第1次世界大戦はその果てに各国の社会主義を名乗る政党の賛成によって始まりました。
ロシア革命は世界戦争を終結へ導きましたが、しかし後に、スターリン主義という形で革命運動の歴史に新たな課題を突きつけました。私は、ロシア革命の原点を引き継ぐとともに、スターリン主義をのりこえる世界革命の道を歩みたいと思います。
資本主義が資源や勢力圏を奪い合い、再びの世界戦争へ各国の労働者をあおりあう。この時代に、階級闘争の原点に立ち返った新しい労働者の政党を共によみがえらせましょう。
■民衆の力を思い知らせる
すでに反乱は始まっています。連合執行部の安倍政権との取引は現場労働者の決起によって失敗し、残業代ゼロ法案は破産しました。NHKの世論調査では10代の改憲賛成が18%に対し、改憲反対は53%に上っています。
希望の党には、労働者から絶望された連中が集まっています。こんなものが怒りの受け皿になるわけはありません。人々は静かに、真実を見ています。労働者が本当の意味で支配者にだまされることはないと私は思っています。その真実を形にする政党の不在が、今のこの国の課題だと思います。
政府はよく福祉政策などには「もっと時間がかかる、予算が足りない」と言います。けれども、たとえばJアラート(全国瞬時警報システムのための、100億円単位の金はどこから出てきたんでしょうか。結局、労働者の生活には何ひとつ金なんか使う気はない。労働者を保護する気なんかないということです。ずっとそういうことが行われてきたことを皆、知っています。その真実を形にしましょう。
今こそ、社会を回してきた労働者民衆の力を思い知らせる時です。誰が日々の社会をつくってきたのか。安倍首相が食べている食料も誰がつくったものか。私たちの上で偉そうにしている国会議員たちも、誰の力で生かされているのか、誰がこの国をつくってきたのか。はっきりさせる勢力を登場させましょう。
私ひとりの力は小さいかもしれません。でも、私が代弁したいと思っている労働者の力、これは本当に強いものです。この社会を動かす本当の力です。本当に強い一歩を杉並区より始めましょう。この国のあり方に挑戦していく闘いを、皆さん、共に歩んでいただきたいと思っています。
安倍政権は「戦後レジームからの脱却」。小池百合子は「この国をリセットする」。私は「この国に革命を起こす」。これを訴えて勝負します! 共に闘いましょう!
(10・1ロシア革命100年記念集会での発言)
〔写真下〕6月15日、国会前で共謀罪法案の成立を強行した安倍政権を徹底弾劾。右端が斎藤いくま全学連委員長
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