前原の「ハブ空港」発言は三里塚への新たな攻撃だ!
10月13日、国土交通大臣の前原は、「日本にハブ空港をつくらなくてはならない。そのためにはまず羽田だ」と言い、羽田の24時間国際空港化を打ち出した。これは、羽田をハブ空港にして成田をローカル空港にするという発言ではない。羽田と成田をもっと巨大空港化し、一体化して、現在韓国の仁川空港に奪われているアジア最大のハブ空港の座を日本に奪い返せと言っているのだ。まず羽田から手をつけるが、成田空港も4000メートル滑走路2本にしろ、ということだ。これは民主党・連合政権による三里塚への新たな攻撃だ。断じて許せない。
実際に前原は、成田空港についても、「年間40万回の発着能力がある」と言って飛行回数を現行の20万回から30万回に、さらにそれ以上に拡張することを要求している。そして卑劣にも、千葉県知事の森田や地元・成田の反動分子に対し、”今のような欠陥空港のままでは羽田に立ち後れるぞ”とあおり、反対運動をつぶせとけしかけているのだ!
前原の発言は、鳩山政権が掲げる「東アジア共同体」構想の実現に向けたものだ。世界大恐慌が進む中、激化する帝国主義間争闘戦に勝ちぬくためには、航空産業で他国に遅れをとっていては話にならない、何よりも空港政策で韓国を追いぬけ、ということである。徹頭徹尾、侵略的で帝国主義的な、超反動的意図に貫かれたものである。日本経団連会長・御手洗は直ちにもろ手をあげて賛成している。
これに真っ向から立ちふさがっているのが三里塚闘争だ。すなわち、三里塚反対同盟が絶対反対を不動に貫き通せば、必ず勝利できるということだ。三里塚闘争に追いつめられているのは民主党・連合政権であり、空港会社であり、成田地元利権屋集団だ。この民主党・連合政権を「批判するな」としてきた塩川一派の破産はもはや明らかだ。
10・11三里塚全国集会の大成功に続き、11・1労働者集会1万人決起の大爆発を絶対にかちとり、三里塚闘争勝利、民主党・連合政権打倒の道を切り開こう。11・12現闘本部裁判になんとしても勝利しよう。10・20市東さんの行政訴訟・農地法裁判を闘おう。(D)
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