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JP労組中央は労働者の敵だ! 中央委弾劾に決起

 10月15~16日、JP労組第4回中央委員会が千葉県浦安市のジェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルで開催される。初日の15日、全国労組交流センター全逓部会の仲間は中央本部を弾劾する情宣を行った(写真)。今中央委員会は、民主党・連合政権発足後初の中央委員会として、JP労組が全面的に政権を支え、労働者階級をより一層の貧困と労働地獄、戦争の道に引きずり込んでいくことを宣言するものだ。また郵政民営化を開き直り、会社と一体となって今後も推進することを誓うものだ。


 郵政民営化の本質は資本家どもによる資産の分捕りと、労働者の解雇・極限的労働の強制であることは今や誰の目にも明らかである。JP労組中央打倒! この闘いこそ全国の郵政労働者と全労働者の生きる道であることはいよいよ鮮明だ。
 今回の中央委員会議案は始めから終わりまで怒りなしには読めない代物だ。「民主党を中心とする新たな政権を樹立させる歴史的勝利を収めた」「これは私たちの運動の成果」。これが議案の冒頭の文句だ! それだけではない。「安定した政権運営が不可欠」として前書記長の難波を押し立てて「次期参議院選挙に向けた取り組みを本格化させる」ことが「任務の第一」だ。そのために第一日目の夜に同じホテルで選挙目当ての「難波の出版記念パーティー」まで行うのだ。
 民主党・連合政権は、自民党が打倒された階級関係のもとで労働貴族や社民党を内閣に取り込み、連合を基盤としてブルジョアジーの支配を貫こうとする政権だ。JP労組中央は、自らが民主党・連合政権を支える重要な一角であることを宣言し、この道を突き進むことを自己の責務としているのだ。JP労組中央は200パーセント労働者階級の敵だ。
 さらにJP労組中央は、「宅配便事業統合に対する基本方針の変更は行わない」と、破産したJPEX統合をあくまで推進することを明言している。JPEXこそ郵政民営化の「戦略的事業」であり、分社化・子会社化をとおして労働者の首を切り、8割を非正規化し、賃下げと長時間・過酷な労働を強制していくものだ。だからこそ「出向拒否」の全国の現場労働者の反乱で「要員」が確保出来ず破産したのだ。郵政職場において労働者の地殻変動的な闘いが始まった。何度統合を延期しようとJPEXがより一層労働者の怒りを引き起こし、完全破産に陥るのは不可避だ。
 そしてもうひとつ許せないのは「成果給賃金の導入」の推進をあくまで画策していることだ。そのために「頑張った者に報いていく」と会社側の広報役まで買って出ている。労働者を競わせ分断し団結を破壊するのが「成果主義賃金」の目的だ。さらに賃金を3割カットし、より一層の貧困にたたき込むものだ。だがここでも、「組合員から不安や不満の意見が強く出され」と議案に紹介されているように、隠しようもないほど現場組合員の怒りは沸騰寸前の状況だ。全国の職場から全逓労働者の巨大な反撃が始まりつつある。
 今回の中央委員会闘争はJP労組中央を打倒し、動労千葉派が全逓労働運動の主流派となる時代の始まりを告げるものだ。(S)
 

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