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共謀罪 絶対許さない 都議選・北島勝利で大反撃へ

20170619c-1.JPG斎藤郁真 全学連委員長アピール
 6月15日、共謀罪法案を参院本会議で強行成立させた安倍政権に対し、早朝から参議院議員会館前で怒りの抗議闘争が行われた。全学連の学生や仕事を休んで駆けつけた労働者が次々とマイクをとって共謀罪強行を弾劾し、安倍打倒へ徹底的に闘う決意を表明。前日から夜を徹して抗議した人びとも合流した。粛々と審議に応じて共謀罪成立に手を貸した民進党や日本共産党にも激しい抗議がたたきつけられた。今こそ新しい労働者の政党の鮮烈な登場が圧倒的に求められている。国会前集会での全学連・斎藤郁真委員長と東京都議会議員予定候補・北島くにひこさんの訴えを紹介します。(編集局)

私たちの団結の力を示す時だ
 共謀罪の強行成立、絶対に許せません。なぜ安倍政権は、あんな強行採決をやらなくてはならなかったのか。その背後にあることをもう一度とらえる必要があると思います。
 なぜ僕らが「共謀」すること、団結することを犯罪とする法律をつくるのか。安倍にとっては、僕らが「共謀」することがきわめて不都合だからです。「安倍一強」と言われる状況が実はきわめて不安定な土台の上に乗っかっているということを安倍自身がよく理解しているからこそ、みんなが話し合うこと自体を犯罪にしなくてはいけない。そういう非常に追い詰められた姿としてこの共謀罪があります。だから闘いはこれからです。私たちの「共謀」の力を、団結する力を、安倍政権に対して思い知らせる時がきたということです。
 歴史上、人びとの闘いによって事実上使えなくなった法律はいくらでもあります。かつて元・防衛大臣の石破茂が「デモはテロだ」と言いました。労働運動、学生運動、市民運動……果たしてそれはテロですか? 労働者が解雇撤回を求めて運動することがテロですか? 原発という何十年も行われてきた国家犯罪に対して、「命を守れ」と怒りをもって闘うことがテロですか? それらに弾圧をかけた瞬間に共謀罪は死にます。誰の信認も得られないからです。ブラック企業を断罪する労働運動に〝テロ等準備罪〟と言ってみろよ! やってみろよ! その時に共謀罪を無効化する決定的なチャンスが来ます。いま拡大している団結を大事にして、闘いに立ち上がっていきましょう。
目の前の「常識」打ち破る闘いを
 私は法政大学を退学処分になっています。法大ではビラまきや立て看板、学生が集会をやること、それら全部が許可制になっていて、実際には禁止されています。私はそんなルールはおかしいと訴えて実力で集会をやりました。これに対して法大当局は、「大学の秩序を乱す行為だ」「組織的な業務妨害だ」と私を無期停学処分にしました。それでも私は従わず、多くの仲間とともにさらに活動を続けたことをもって、退学処分になりました。
 私は法大法学部政治学科に入学したからには、それなりにまじめに勉強しようと思っていたし、「自由と進歩」のスローガンのもとに民主主義を語る教授たちを信頼して「一緒に闘ってください」と何度も呼びかけました。すると教授は、「私は法政大学に雇われて『民主主義』をパッケージにして売っているだけだから、君の闘いには連帯できない」と言いました。こういうことが僕らの現場であまりにも多くありませんか? 労働現場にも、大学キャンパスにも、憲法の存在なんて感じたことありますか? 「表現の自由を守れ」とよく言われますけど、そんなもの、僕らの日常にはとうの昔からなかった。そういう状況をつくることに加担してきたのは「民主主義」を語る教授たちです。私の後輩たちは大学でビラまきも集会もできないのが当たり前だと思わされています。大学に入った瞬間からそういうルールや「常識」があるからです。この状況をひっくり返さなくてはならない。
 今、目の前にある法律や常識が本当に正しいのかどうか問うて行動する自由がないのに、どうやってこの社会が変わるのか。誰かに頼むんじゃなくて、僕ら自身が団結して理不尽に対して立ち向かっていく力を取り戻していきましょう。それこそが共謀罪を粉砕する道です。
北島さんと共に立ち上がろう!
 共謀罪は組織的犯罪集団に適用すると言われますが、安倍政権こそ最大、最悪の組織犯罪集団です。あの加計学園事件、森友学園事件を見てください。きわめて不正な手続きで、みんなの税金や国有地が安倍のオトモダチに分配された。安倍も菅もそのオトモダチもみんな監獄にぶち込もう。そしてこの現場に引きずり出して全部吐かせましょう。本当の組織犯罪集団である安倍政権こそ、僕らの力で倒しましょう。
 そのためにもやっぱり僕ら自身の力が必要です。東京都議会選挙には、現場でずっと労働運動を闘い、いくつもの解雇撤回闘争を闘い、国鉄分割・民営化に反対してきた北島くにひこさんが、新しい労働者の政党をつくろうと訴えて出馬します。国会前に集まられたみなさん! ともに声を上げ、この社会の現状に対して、僕らの現場の理不尽に対して立ち向かいましょう。

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