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動労千葉 臨時大会を開き方針確立 運転士・車掌廃止を絶対止める

田中康宏委員長があいさつし、決戦の中で組織拡大を必ず実現して次の時代の展望を切り開こうと訴えた(6月23日 DC会館)

動労千葉は6月23日、DC会館で第48回臨時大会を開いた。JR東日本は「新たなジョブローテーション」と称する運転士・車掌廃止の攻撃をはじめ、鉄道業務の全面的な分社化に乗り出している。また、国鉄分割・民営化の先兵になったJR東労組さえ解体して、「労働組合のない社会」をつくろうとしている。これは、安倍政権の改憲・戦争に向けた攻撃の最先端に位置するものだ。このただならない情勢に立ち向かうため、動労千葉は例年の定期委員会を臨時大会に格上げして開催し、秋に向けての決戦方針を確立した。
動労水戸と共に闘争本部
あいさつに立った田中康宏委員長はまず、19春闘以来の約3カ月の闘いを「動労千葉の新しい一歩を切り開いた」と総括した。
3月ダイヤ改定を前に、千葉運輸区ではエルダー(定年後の再雇用)運転士に対し、嫌がらせのためだけの「見極め試験」が強制された。動労千葉は、当該組合員の怒りの決起でこの攻撃を粉砕した。JRは、ダイヤ改定とともに乗務員勤務制度を改悪し、命を奪うような長時間労働を運転士に強いている。これに反撃して闘われた習志野運輸区でのストライキは、動労千葉の闘う姿を青年に示した。これらの勝利は、CTS(千葉鉄道サービス)木更津事業所での組織拡大に結実した。
JRは嵐のような攻撃で労働者にあきらめを強いようとしている。これを許さない動労千葉の闘いは、大きな意味を持っている。
田中委員長はまた、4月7日に行われた動労千葉結成40周年記念レセプションに触れ、「われわれは分割・民営化と闘って団結を守り、情勢にかみ合う運動を進め、全労働者の権利を守りぬいてきた」と動労千葉の歴史を総括した。
さらに、CTS幕張事業所で関道利副委員長が職場代表に再選されたと報告し、「昨年来の関副委員長の闘いと、外注化との20年にわたる闘いが、CTS労働者の動労千葉への信頼を生み出した」と述べ、「組織拡大は必ず実現できる。CTSで動労千葉が多数派になれば、外注化を止め、JRとの力関係を逆転できる」と呼びかけた。
田中委員長は、「ジョブローテーション」は国鉄分割・民営化以上の攻撃だと弾劾し、「横浜シーサイドラインの事故が示したように、JRがやろうとしていることは必ず破綻する。そのことに確信を持って立ち上がろう」と強調した。動労千葉は6月19日の乗務員分科会定期委員会で、動労水戸とともに乗務員勤務制度改悪阻止闘争本部を立ち上げて、決戦態勢を整えている。
さらに田中委員長は、「安倍政権はけっして改憲をあきらめてはいない」と指摘して、「歴史の分岐点で開かれる11・3労働者集会に総力で立とう」と呼びかけた。
最後に田中委員長は、「多くの組合員がエルダー社員になるこの時期にこそ、組織拡大を実現して次の時代の展望を開こう」と声を強めた。
川崎昌浩書記長が方針を提案し、①組合員の知恵と力を総結集して組織拡大をかちとること、②時代に通用する反合理化・運転保安闘争をつくり上げること、③65歳まで働き続けられる労働条件を確立すること、④1047名解雇の真実を暴いたことを武器に、労働運動をよみがえらること――などの運動の柱を打ち出した。また、「ジョブローテーション」に反対の声を上げる青年をどれだけ組織できるかが、勝負の分かれ目になると指摘した。
幕張で職場代表選に圧勝
討論では、それぞれの職場で青年の意識が大きく揺れ、「ジョブローテーション」への不安と怒りを動労千葉組合員に打ち明けてくる労働者も少なくない現状が報告された。また、JRがたくらむ内房線や外房線のワンマン運転化を、「内房線と地域を守る会」「外房線と地域を守る会」と連帯して絶対に阻止する決意が語られた。
「どのように職場代表選挙に勝ったのか」という質問に答えて答弁に立った関副委員長は、「労働安全衛生委員会での会社の対応を職場にこまめに報告し、職場環境を一歩一歩、改善させてきたことが重要だった」と発言した。
総括答弁に立った田中委員長は、JRが社友会の組織化に本格的に乗り出そうとしている事実を暴き、「『社友会には絶対に入るな』という闘いを起こすことが、JRの労働運動を根本的に塗り替えるテコになる」と強調した。
乗務員分科会の委員長に就任した北嶋琢磨副委員長が閉会のあいさつに立ち、青年が動労千葉を担う決意を示して、大会は秋に向けた決戦方針を打ち立てた。

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