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星野闘争 新たな出発 国家犯罪追求・再審勝利へ  杉並公会堂で追悼集会開く

7月26日、「星野文昭さん追悼 獄死・国家犯罪を許すな7・26全国集会」が東京・杉並公会堂で開かれた。北海道から沖縄まで全国36救援会を先頭に「沖縄に寄り添い、闘って、獄死された星野さん」(糸数慶子参議院議員メッセージ)と絵画展や意見広告など様々な契機を通して出会った720人が一堂に会した。獄中44年、不屈・非転向を貫き、「誰もが人間らしく生きられる社会を」と闘い抜いた星野精神を継承し、①獄死の責任を問う国家賠償請求訴訟、②第3次再審請求裁判と、星野さんと共に71年渋谷闘争を闘った大坂正明さんの無実を明らかにする裁判闘争を一体で闘う、③改憲・戦争阻止、11・3集会への総決起を確認。新たな星野闘争の開始を宣言した。

黙とうの後、星野さん追悼の映像が上映され、文昭さんと暁子さんをモデルに演劇「ブラインド・タッチ」を作・演出した坂手洋二さんも「星野さん解放を夢見て作った劇だった」とビデオメッセージ。
主催者あいさつに立った星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の戸村裕実さんは、「獄死させた国家犯罪を絶対に許さない。他者への優しさであり、黙従を拒否するという星野さんの生き方、星野精神を継承し、星野闘争を前進させよう」と訴えた。

追悼動画が上映され、スクリーンに闘いの先頭に立つ星野さんの姿が映し出された(7月26日 東京・杉並区)

暁子さんとの結婚まで文昭さんの身柄引受人を務めて2014年まで面会を続け、6月9日、文昭さんを追うように逝去された群馬の青栁晃玄さんに伊藤成雄さんが追悼の辞を捧げた。
星野さん追悼の言葉として、四国地方更生保護委員会との交渉の先頭に立った元参議院副議長の角田義一さん(星野再審弁護団)を始め、星野再審闘争の証拠映像を製作した永田浩三さん、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さん、映画「獄友」監督の金聖雄さん、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、冤罪犠牲者の会の十川正さん、高知・星野さんを救う会の小西文江さん、医師の山田真さんが、それぞれの立場から思いを語った。
詳解された追悼メッセージで、71年11・14渋谷闘争で46年もの指名手配の末、17年に逮捕された大坂正明さん(東京拘置所在監)が、星野さんの遺志を継ぎ「私の裁判を星野さんの事実上の再審としても全力で闘うことを誓う」と宣言。
星野解放歌を作った丸尾めぐみさんと福山竜一さんがミニコンサート。最後は会場全体で「ソリダリティ」を大合唱した。
星野再審弁護団から主任弁護人の岩井信弁護士、大坂弁護団でもある藤田城治弁護士が発言に立った。岩井弁護士は「死亡診断書に医師は『巨大な腫瘍(しゅよう)』と記した。巨大な腫瘍にしたのは誰なのか、真実を明らかにする」と国賠への意気込みを語り、藤田弁護士は「大坂裁判ででっち上げという国家犯罪を明らかにする」「手術前の5月24日に面会した星野さんは意欲に満ちており、一緒に頑張り、闘い抜こうと約束した」と振り返った。
再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが新たな星野闘争の方針を提起し、洞口朋子杉並区議と全学連の髙原恭平委員長が、青年・学生こそが星野闘争の先頭に立つ決意を語った。
家族の訴えが、星野暁子さんといとこの星野誉夫さんから行われた。暁子さんは「獄中44年、ふりかけと味噌汁だけの朝食を食べながら全世界のことを思って生き抜いた文昭の生と死を無駄にしたくない」と語り、人間解放の実現まで共に闘おうと呼びかけた。
星野文昭さんの生と死、その対極にある安倍政治。死してなお星野さんは、私たちにこの社会での生き方を指し示している。

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