韓国民主労総 韓米日同盟を弾劾
福島第一原発汚染水の海洋放出開始は、世界の人民の大きな怒りを呼び起こしている。韓国では8月22日、岸田政権が閣議決定を行った直後に民主労総が弾劾声明を発した。「日本は過去の帝国主義戦争の戦犯国として人類に大変な危害を及ぼしたことに続き、経済や環境などあらゆる面で現在と未来に悪影響を及ぼす犯罪国家としてその悪名を引き継ぐことになった」とし、ユンソンニョル政権や米国もその「共犯者」だと断罪した。
そして「日本の核汚染水海洋投棄犯罪とそれを容認したユンソンニョル政権を糾弾し、撤回と阻止のためにあくまで闘う」「まだ終わりではない。今日の私たちの世代が受ける被害と次の世代が受ける苦しみを考え、切迫した思いで闘いを続ける。海洋投棄を阻止できなければ、投棄を中止させる闘争にのりだし、全力で闘う」と宣言した。
同じくこの日、民主労総はじめあらゆる市民・社会団体を結集して組織された「日本放射性汚染水海洋投棄阻止共同行動」が、ソウルの日本大使館への緊急抗議行動に決起。「人類共同の井戸である太平洋を核汚染水のゴミ捨て場にするのはテロルに等しい犯罪だ」と訴え、警備陣との激しいもみ合いを実力で突破し抗議を貫徹した。
民主労総は前日の21日には、汚染水放出の引き金となったキャンプデービッドでの3国首脳会談を弾劾する声明を発し、「韓米日軍事同盟粉砕」を真っ向から掲げてユン政権打倒への新たな闘いに乗り出している。これに先立つ12日にソウルで開かれた8・15解放78周年の全国労働者大会では、ヤンギョンス委員長が現在の情勢は「いつ戦争が起きてもおかしくないほど危険な状況」として「労働者民衆の闘争でユン政権を引きずり降ろすことがわれわれの暮らしと労働を守る唯一の道」と訴えた。会場には21日から始まる史上最大規模の米韓合同演習を前に「戦争演習中断」のボードが掲げられた。
日韓労働者の階級的連帯と共同闘争を今こそ強めて闘おう。
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