千葉で国鉄闘争集会/「戦争協力拒否!廃線許すな、解雇撤回・24反戦春闘」へ熱気
国鉄闘争全国運動は2月11日、千葉市文化センターで集会を開いた。460人が参加し、戦争阻止とストライキ復権の24反戦春闘に立つ決意を固めた。
開会あいさつを国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが行い、同日午前に行われた同運動の活動者会議で、ローカル線廃止反対闘争の路線と運動形成についての議論が行われたと報告した。1047名解雇撤回を軸に闘われてきた国鉄闘争は、新自由主義による社会の全面崩壊と戦時国家改造、鉄道の軍事利用に立ち向かう新局面に入った。金さんは、労働組合が軸となり住民と連帯する廃線阻止の闘いに、運動の新たな展望があると語りかけた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんと、ミャンマー軍のクーデターに立ち向かう在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長が連帯あいさつに立った。
動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが、伊藤忠と日本エヤークラフトサプライにイスラエルの軍事企業のエルビット・システムズとの契約を破棄させた勝利の上に、ガザ大虐殺を阻止し、国際共同行動となった2・24ウクライナ反戦デモに結集しようと訴えた。
集会には、能登半島地震の被災者を見殺しにして戦争に突き進む岸田政権を弾劾する動労総連合北陸の出口威委員長のメッセージが寄せられた。
●JRダイ改阻止を
動労千葉の関道利委員長が基調報告を行い、動労千葉の中村仁副委員長が1047名解雇撤回の決意を語った。動労千葉弁護団の藤田正人、野村修一両弁護士は、JRに解雇の責任があることを明らかにした裁判闘争の勝利へ、総力の結集を訴えた。
久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表は、廃線は戦争国家づくりの攻撃だと断じ、住民は諦めず反対の声を上げ続けていると、自信に満ちて報告した。
動労西日本の山田和広書記長が芸備線廃止阻止の、動労総連合・新潟の杉野彰委員長が米坂線廃止阻止の決意を表した。
動労千葉の渡辺剛史書記長は、一ノ宮検査派出の廃止などで安全を破壊し「業務融合化」を進めるJRと対決し、動労千葉の組織拡大を実現しようと訴えた。動労総連合水戸の照沼靖功委員長は、福島第一原発の直近もワンマン運転区間にするJRのダイヤ改定を許さず闘う意思を示した。
●スト闘う労組から
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾副委員長は、「関生型の産業別労働運動が広がればゼネストで戦争を阻止できる」と述べ、関生弾圧への最大の反撃は各地のストだと訴えた。また、コンプライアンス活動などへの弾圧事件で大津地裁が2月6日に出した判決は、9被告のうち7人を無罪にしたと報告し、現場攻防で弾圧を打ち砕くと表明した。
ストに立った各労組の発言が続いた。全国金属機械労組港合同昌一金属支部の木下浩平委員長は、民事再生法の適用申請という資本の攻撃に対し、支部は団結を固め直して新たな攻防に入ったと報告した。
JAM日本機械工業労組の山口弘宣委員長は、ストで組合員は自信を回復したと述べ、反戦闘争でストは組織されたと強調した。
戦時下の社会保障解体と闘う医療労働者は、過労死ラインを超える長時間労働を医師に強いる「医師の働き方改革」を弾劾、医師の宿日直を労働時間外とするための許可申請を厚生労働省が経営側に促していることに怒りを示し、過労死を許さず戦争を阻むことは労組の責務だと表明した。
集会には自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長のライドシェア反対のメッセージが寄せられた。
今年の11・3労働者集会に向けて関生支部、港合同、動労千葉が発した「3労組共同アピール2024」を動労千葉の佐野正幸書記次長が読み上げた。動労総連合の川崎昌浩書記長が集会をまとめ、24春闘を突破口に反戦闘争に全力で立ち11・3集会に昨年を倍する結集を勝ち取ろうと訴えた。
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