三里塚フィールドワーク―強制収用攻撃に反撃
三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける成田空港機能強化に反対する月例のフィールドワークが、8月19日に行われた。第3滑走路用地の取得に向けて、国と成田空港会社(NAA)が強制収用攻撃に突き進む中で、反対同盟、支援連絡会議、首都圏の労働者・学生が酷暑のもと怒りに燃えて立ち上がった。
まず成田市天神峰の反対同盟会議室前に集合して打ち合わせ。反対同盟事務局員の伊藤信晴さんが現状説明とこの日の行動確認を行った。
「やつらは機能強化とエアポートシティ構想について、単に空港関連事業というだけなく、国家的プロジェクト、国の巨大開発事業として位置づけを上げて迫ってきている。戦争準備・軍事空港化と一体の攻撃として見すえなければならない。先日のNAAによる機能強化と収用法適用の説明会においては、住民から『これ以上深夜早朝の騒音がひどくなることなど認められない』との怒りの発言が相次いだ。8月17日付東京新聞の特集記事『こちら特報部』では、土地買収を拒む農家の断固反対の主張や、『成田闘争の第二幕をやるしかない』との住民の声も紹介された。情勢は確実に動いている。われわれも空港絶対反対の原則を堅持し、市東さんの農地を絶対に守り抜こう。今日のフィールドワークを闘おう」
続けて市東孝雄さんが、「きょうも暑い一日なので体に気をつけてがんばろう」と一同を励ました。
さらに全学連の学生が連帯発言を行った。「8・6広島闘争を闘ってきた。広島が軍都であったことで原爆の標的にされたことを考えると、成田を軍事空港にしてはならないと強く思った。空港粉砕へ向け闘う」
参加者は車に分乗し、まず成田市小泉地区のB滑走路延伸予定地の北端で行われている調整池工事の現場に向かった。
到着してみると、前回は現場を見下ろすことができた道路沿いに、人の身長よりはるかに高い頑丈な鉄板が張り巡らされている。まさに「フィールドワーク対策」として、抗議の姿・声が現場に届くことを妨害するためだけに作られた遮へい物だ。NAA職員を名乗るワイシャツ姿の男が「ここはNAAの土地だ。車を停めるな。出ていけ」などと横柄な態度で近寄ってきた。法を踏み破って人の土地を国家暴力で奪おうとするやからが、「ここは自分の土地」などと主張すること自体、あまりにも身勝手で卑劣極まりない。
鉄板の切れ目から工事現場を見下ろすと、炎天下でパワーショベルなどが動き回っているのが確認できる。
婦人行動隊の宮本麻子さんのリードで、シュプレヒコールを行った。「工事をやめろ!」「機能強化粉砕!」「空港拡張工事粉砕!」「北延伸工事弾劾!」「地域破壊に手を貸すな!」
B滑走路に着陸するジェット旅客機が騒音をまき散らしながら5分間隔で飛来し頭上を通過していく。
NAA職員と工事担当者らは、苦々しい表情で遠くからこちらをうかがっている。NAA社長や地元の首長らがマスコミの前では「誠心誠意話し合いを尽くし」などと説明しているのと比べれば、この敵対的態度はよほど「正直」だとも言えよう。
続いて一行は菱田に向かった。
菱田ではC滑走路横断道路のトンネル建設工事が進められている。その山の「裏手」では、土地買収を拒否する農家が日常的に使っている道が、NAAによって一方的に封鎖されるという事態が生じていた。
まずその現場を確認した。封鎖地点にはNAA署名での「まわり道をお廻りください/ご迷惑をおかけします」と書かれた看板が立てかけられている。「ご迷惑」どころの話ではない。農家への営農妨害、追い出し攻撃だ。
あらためて工事現場に面する道路に布陣した。伊藤さんがマイクで「芝山町が正式な廃道の手続きをしたわけでもない。市東さんの団結街道破壊と同じ攻撃だ」と弾劾した。目の前の工事現場では、滑走路の高さへ向けて盛土が進み、トンネルの構造物の建造が前回よりも進んでいる。
これで「国際競争に勝つ」だと? 日本帝国主義にふさわしいのは、経済的にも軍事的にも敗北以外にない。人民の生活を破壊して進むこの「国家的プロジェクト」とそれにすがる連中への怒りをたぎらせ、シュプレヒコールをたたきつけた。
「工事をやめろ!」「強制代執行阻止!」「国家暴力の発動と闘うぞ!」第3滑走路建設粉砕!」「大軍拡の高市政権打倒!」「中国・アジアへの侵略を繰り返さないぞ!」
この日の闘いを打ち抜き、秋の10・11三里塚全国集会へ向け、強制収用攻撃粉砕へ向け全力で奮闘することを全員で誓い合った。(TN)
スケジュール
◎空港拡張差し止め裁判 9月8日(火)午前10時30分開廷 千葉地裁(開廷に先立ち千葉県庁へ向けてのデモを予定)
◎10・11三里塚全国総決起集会 10月11日(日)正午 成田市赤坂公園 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟





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