星野国賠控訴審で勝利判決 一審支持 国に獄死の責任
沖縄返還協定批准阻止を闘った1971年11・14渋谷暴動闘争で「殺人罪」でっち上げ無期懲役の弾圧44年。星野文昭同志の獄死の責任は国にあるとする歴史的な判決が一審に続き、二審でも出された。
東京高裁第23民事部(古谷恭一郎裁判長)は6月26日、国家賠償請求訴訟の控訴審判決で原告と被告・国の控訴をいずれも棄却し、東日本成人矯正医療センターが(2019年5月の星野同志の肝細胞がん切除手術後に、急激な血圧低下などの症状が出ていたにも関わらず)出血を止めるための再開腹手術を行わなかった責任を認め、2200万円の賠償を国に命じた一審判決を支持した。これまでの国賠訴訟では地裁で勝利しても東京高裁で逆転されるケースが多かったが、その反動の牙城(がじょう)ですら認めざるを得ないほど、星野同志への刑務所医療が国による殺人そのものであったことが暴かれたのだ。
この日早朝から裁判所前には星野・大坂全国救援会を先頭に全国から仲間が詰め掛け、「星野さん虐殺を許さない、徳島刑務所を許さない」「中国侵略戦争に突き進む高市を倒すことこそ、星野さんの遺志を引き継ぐ闘い」と気勢を上げた。大阪東住吉冤罪(えんざい)事件被害者(再審無罪)の青木惠子さんが「今日は絶対に勝つと、真っ白な服でやってきた」と、星野さん虐殺への怒りと国賠勝利への確信を表した。報道各社も注目し、午前10時半前には原告である星野暁子さんと弁護団を先頭に80人が入廷行動を闘った。
「本件各控訴をいずれも棄却する」。裁判長は主文を述べると閉廷を宣言し、裁判はものの1分で終了。傍聴席からは「徳島刑務所の責任は判断しないのか」と怒りの声が飛んだ。徳島刑務所の責任を問題にした原告の控訴を退けたことに対する怒りだ。
判決後に弁護士会館で行われた報告集会で岩井信弁護士は「国のデタラメな主張を丸ごと退けた。国に対して刑務所医療の改善を強く求める判決だ。また徳島刑務所長が星野さんの病状を四国地方更生保護委員会に伝えなかったことを、高裁も違法と認めた。形式的な違反ではなく、人命を軽視した意図的な不作為を断じた」と判決の核心を提起した。藤田城治弁護士がこれを補足し「賠償支払いは医療センターの行為を中心にすえ、徳島刑務所の行為は『慰謝料の算定で斟酌(しんしゃく)する』と、高裁判決は一審以上に踏み込んだ」と解説した。
原告である星野暁子さんは「6年の闘いにひとまず決着をつけた。この勝利の大きさはこれからの闘いで生きてくる」と闘いの姿勢を鮮明にし、ともに闘い抜いた仲間は日帝打倒への誓いを新たにした。
星野同志と同じでっち上げ弾圧で懲役20年の一審判決を受けている大坂正明同志は、東京拘置所で9年もの不当な長期未決勾留を強いられ、鼻ポリープを放置され、耳の不調を訴えても検査すら行われない。星野国賠勝利の力でこの現実を覆そう。今秋10月2日に大坂同志の控訴審が始まる。55年にわたる星野闘争の一切を注ぎこみ、無実の大坂同志奪還・でっち上げ粉砕へ総力をあげて闘おう。

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