ギリシャでタンクローリーの組合がストに突入
ギリシャでは、5月5日以来タンクローリーとトラック運転手の組合によるストライキが闘われている。タンクローリー1700台以上がこのストに入っている。組合の要求は13%の賃金引き上げだ。このストの結果、アテネやテッサロニキといった大都市でもガソリンスタンドの80%が供給不可能に追い込まれている。地方となると、それが90%にもなる。トラック運転手もストに入っているため、地方ではスーパーマーケットへの供給がとだえ始めるところまで来ている。
(写真はアテネ市内でガソリンを買うために並ぶ人々)
ギリシャではこのかん、年金改悪(年金取得年齢の引き上げと年金額の引き下げ)に対して激しい闘いが起きている。24時間のゼネストが昨年12月12日、今年2月13日、3月19日と繰り返し闘われた。このときは、鉄道・空港・自治体・裁判所・病院・建設・銀行・ジャーナリスト、そして教育労働者や裁判官・弁護士も加わり、文字どおりギリシャのすべてが止まった。
今回のタンクローリー・トラック運転手組合の闘いは、これを受けたものであり、さらに一歩進めるものだ。NATOとEUの加盟国・ギリシャでの階級闘争の高揚は、アメリカの軍事戦略を脅かし、隣国トルコ(NATO加盟国でEU加盟をめざしている)に大きな影響を与え、ヨーロッパ諸国にもさまざまな波紋を投げかけている。(さ)
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