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韓国 パククネ拘束求め105万人 6月ゼネストへ闘いが前進

20170309f-1.jpg 朝鮮半島―東アジアをめぐる戦争への動きが急速に進む中、韓国階級闘争は文字通り正念場を迎えている。
 一握りの財閥・資本と権力が癒着し、労働者を支配する――こうした構図は日本においてもまったく変わらない。労働者の手にすべてを奪い返す革命をやり遂げることこそ、闘いの圧殺のために戦争へと突き進む支配者たちへの回答だ。
 韓国の特別検察チームが6日に発表した捜査結果は「すべての犯罪の中心にパククネがいた」事実を明らかにした。チェスンシルとともにサムスン電子副会長のイジェヨンから賄賂を受け取ったことや、政権に批判的な文化人のブラックリストを作成するよう指示したことなどがその容疑だ。これは、民主労総を先頭とする全民衆のパククネ打倒の闘いが実力でもぎりとった結果である。

集会参加者のべ1500万人に
 こうした攻防のただ中で3月4日、「パククネのいない3月、それでこそ春だ!」を掲げて第19回汎国民行動が開催された。ソウルに95万人、光州、釜山など各都市でも10万人が「パククネを拘束しろ!」「憲法裁判所は弾劾しろ!」「首相ファンギョアン(黄教安)も退陣しろ!」と声を上げた。昨年からのキャンドル集会参加者は延べ1500万人を突破した。
 ソウル・光化門広場での集会では、昨年74日間にわたるストライキで今日の情勢をつくりだした鉄道労組の組合員が登壇した。このストを理由として255人もの組合員に不当処分が行われたことを弾劾し、鉄道民営化を阻止するために闘い続ける決意を明らかにすると、参加者から大きな拍手と声援が送られた。
 また、有害物質の充満するサムスンの半導体工場で働き、22歳の若さで命を奪われた労働者ファンユミさんの死から10年となる6日を前に、サムスンを告発し続けてきた労働者グループの代表も怒りの声を上げた。
 民主労総のキムオクトン副委員長は、憲法裁判所によるパククネ弾劾決定までの最後の1週間に総力態勢で突入し、もしも弾劾が却下された場合には直ちに全面ゼネストに突入すると決意を述べた。また、広場を埋めた青年・学生に向かって「チョンドゥファン(全斗煥)に立ち向かった青年・学生たちが87年6・10抗争の主人公となった。民主労総とともにパククネの最後の抵抗を打ち砕こう」と力強く訴えかけた。
 集会後には大統領府と憲法裁判所、首相官邸方面へのデモが行われた。
 また、極右勢力による検察官などへの白色テロに対する告発も行っていくことが確認された。
 民主労総は3月7日に代議員大会を開催し、6月の社会的ゼネストに打って出るために、民主労総自体を「最低賃金1万ウォン、非正規職撤廃、財閥体制解体、労働法全面改正ゼネスト闘争本部」へと転換して闘うことを決定した。当日に一部の装備が配備されたサード(高高度迎撃ミサイルシステム)反対の闘いをさらに強化しようという声も上がった。
 日本でもゼネストで闘う労働組合をよみがえらせて安倍を打倒し、切迫する朝鮮戦争を労働者の国際連帯で阻止しよう。

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