大学授業料半額化求め、学生先頭に2万余がソウルでロウソク集会
「無条件で大学授業料(登録金)半額引き下げを実施せよ!」――6月10日、ソウルのチョンゲ広場に午後6時過ぎから学生や労働者、市民が続々と集まり、2万人を超えて広場はぎっしりとなった。登録金の半額化を要求する21世紀韓国大学生連合や全国登録金ネットワーク、野党4党が主催するロウソク集会だ。10代の若者から老人までが「半額登録金を実現せよ」のメッセージボードとロウソクをもち、声を一つにして半額登録金を要求した。
高校生も「他人のことでなく、まさに自分の問題」と制服のまま参加した。子どもを連れた親たちも「広場を埋めようと思って」やって来た。
韓国における学費の高騰は、学生と労働者人民の生活を直撃する大問題となっている。02年以来、国公立大の学費は毎年7~10%も増加し、公立・私立ともに学費の高さは米国に次いで世界2位だ。この学費半額化を求める闘いはソウル市内の学生の決起として5月末から開始されたが、瞬く間に爆発的に拡大し、6月2日には韓神大の学生が1日ストライキに決起、6月7日には1000余人がソウルのチョンゲチョン広場で集会とデモを行い、全国各地の大学で100人を超える学生会会長が「ストライキで闘う」と宣言するまでに発展した。
10日のロウソク集会で韓大連のパクジャウン議長は「半額登録金問題の解決を直接大統領から聞く。来週の金曜日、ここで答えを聞こう」「この問題が解決されるまで広場のロウソクは消さない」と訴えた。半額登録金問題はそもそもハンナラ党が2004年に公式に打ち出し、パククネ議員が続き、当時の大統領候補だったイミョンバクが公約にしたものだ。6月7日の集会では青年連帯代表が、「2008年のロウソクデモの経験から学んだものがあるとすれば、弾圧されればされるほど、こちらのほうが多くなるということ」「イミョンバクの最初と最後はロウソクで飾られる」と語った。
この日警察は、チョンゲ広場での集会と平行し、清雲洞住民センターで集会のあとデモをした韓大連の学生72人を連行した。これに抗議する集会参加者たち1000人余は、デモ禁止をはねのけ、市庁、乙支路から南大門一帯の道路を占拠して闘った。政権末期の危機にあえぐイミョンバク政権に対し、学生と労働者の怒りの反撃はさらに爆発しようとしている。(T)
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