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南アフリカで公務員労働者が3週間のゼネスト貫徹!

s20100907a-1.jpg 南アフリカ(人口4900万人)でなんと130万人の公務員ゼネストが8月17日から約3週間も闘われた。アフリカ全土の学校・病院・裁判所をはじめあらゆる公共施設が停止し、ズマ政権の激しい非難やスト破り、軍隊や警察を使ったピケット労働者への逮捕・弾圧にもかかわらず戦闘的に闘い抜かれた。
 南アフリカでは、新自由主義政策の下での不況と激しいインフレによって、公務員も民間労働者もすさまじい貧困地獄にたたき込まれている(インフレ率は10年で180%)。この中で8・6%の賃上げと、月約1万円の住宅手当を要求する公務員ゼネストは、南ア労働者全体に大きな影響を与えるものとなった。 

s20100907a-2.jpg 自動車や鉱山をはじめとした主要民間労組も連帯の賃上げストに決起し、軍の組合も連帯を表明するなど、94年のアパルトヘイト打倒以降最大の革命的な労働運動の爆発に発展している。
 決定的なことは、政府・アフリカ民族会議(ANC)を主導してきた南アフリカ共産党(SACP)の階級的な裏切りが決定的となった中で、これを歴史的に支えてきた南アフリカ労働組合会議(COSATU)が公然と反旗を翻し始めたことである。そもそも現在の南アの支配体制は、アパルトヘイト体制を打倒した労働者の革命的な闘いを、マンデラが率いるANC、共産党、COSATUの「三角同盟」により体制内的に抑圧する体制として94年に成立したものである(南ア共産党は入閣し、日本共産党とも友好関係にある)。現在のズマ大統領体制は、新自由主義を推進したムベキ体制を打倒した2007年ゼネストの結果、共産党の影響力の拡大として09年に成立した。しかし何も変わらなかったのだ。ストに決起した労働者たちは「私たちは新自由主義を変えるためにズマに投票したのに、彼らがポリシーを変えないのなら彼らも替えられないといけない」と怒りを爆発させている。追いつめられた共産党は、一方でs20100907a-3.jpgはストを支持すると言いながら、交渉ではストの早期終結を要求するという二枚舌で闘いをつぶそうとしている。
 なにより感動的なのは、ストの指導者がイギリスの活動家に「労働者として、私たちには2つの兵器しかありません。団結、そして闘争力です」「私たちの闘いはあなたたちの闘いと同じです。私たちは世界的な新自由主義の攻撃と闘っている。自分の危機をわれわれに支払わせようとしている資本家どもとの闘いです。私たちが団結すれば必ず勝利できます」とメッセージを送ってきていることである。しかも賃上げは何ら貫徹されておらず、闘いはこれからだ。
 南アフリカの労働者の革命的な闘いは、帝国主義のアフリカ支配に決定的な打撃を与えるものである。そして新自由主義の先兵になってきた南ア共産党スターリン主義の裏切りを階級的に打ち破る決定的な攻防となって発展している。まさに公務員360万人首切り攻撃に直面している日本階級闘争への限りない激励のメッセージだ。日本共産党スターリン主義の反革命的敵対をぶっとばし、11月労働者集会への1万人決起で南ア労働者ゼネストと団結しよう!(SG)
 写真上・中はゼネストからデモに決起する数千人の公務員労働者たち(ケープタウン8月26日)、写真下は要求のメモを持って政府事務所に行進する労働者たち(ムピューマランガ) 

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