命を守れ!世界のメーデー 経済優先する政府・資本と対決 団結した労働者は負けない!
韓国・民主労総が戦闘宣言
韓国では5月1日、全国民主労働組合総連盟(民主労総)が、「名実ともに2500万労働者の代表組織」(民主労総メーデー宣言文、以下同)として闘うことを宣言した。
韓国では3月、航空、観光、飲食業をはじめ22万人以上が雇用を失った。メーデーを前にした4月29日には京畿道利川市の物流倉庫新築工場で爆発火災事故が起こり、38人の建設労働者、移住労働者が亡くなった。その大部分が、電気・塗装・設備など下請けの非正規職労働者だった。
民主労総は1日昼、ソウルの世宗文化会館前で記者会見を開催。冒頭に利川事故の真相究明と責任者処罰、再発防止対策を要求した上で、解雇禁止、生計所得保障、社会安全網の整備と非正規職撤廃を要求するメーデー宣言を発した。
核心的議題として「あらゆる解雇禁止と弱者階層に対する生計所得保障、社会的安全網全面拡大」を決定したとし、これは「130年前にシカゴの労働者たちが8時間労働制を叫び、凄絶(せいぜつ)なストライキ闘争を展開した時の切実さと同じであり、50年前にチョンテイル烈士が勤労基準法を守れと全身を燃やし尽くした、その精神と一致する」と断じた。
民主労総は5、6月に解雇撤回と生計保障のための運動を進め、7月4日に10万全国労働者大会を開催することを明らかにした。
コロナ情勢を考慮し、今年のメーデー行動は全国15の拠点共同行動として実施。産別労組も別個に大会と行進を行い、これらを民主労総がオンライン生中継した。午後1時すぎ、ソウル・平和市場のチョンテイル橋に集まった金属労組からは旭非正規職支会のナムギウン首席副支会長がインタビューに応じ、「コロナ19で全国の非正規職労働者が苦痛を受けている。非正規職労働者が安易に解雇されず、生存権を勝ち取りたい」と語った。
〔写真〕上:「すべての解雇禁止」「雇用は国家責任」を掲げて決意大会を行う民主労総金属労組(ソウル・チョンテイル橋)
下:民主労総、京畿本部と共にソウル・大学路からデモ行進する民主労総ソウル地域本部
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