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全米教育ストに続こう ウェストバージニアから来日 4カ月で2万人を闘いに組織

20181022c-1.jpg 貧困と社会の崩壊
 11・3労働者国際連帯集会、11・4全国労働者集会&改憲阻止!1万人大行進に、全米を席巻する教育労働者の大ストライキを切り開いたウェストバージニアから教育労働者が参加することが決定しました。来日するのは、州都チャールストンの中学校で教えるジェイ・オニールさんという30代の教師です。
 ジェイさんは昨年10月、州政府による新たな教育破壊・教育労働者攻撃計画の発表に反撃し、同僚とともにフェイスブックを使ってグループを立ち上げました。州知事に対して5%の賃上げを求める運動を開始し、わずか4カ月で2万人を組織化。これが大ストライキの核となりました。
 ウェストバージニア州の教師の賃金は年間4万6千㌦(約500万円)で、全国4番目の低さです。そこへ民営化に道を開くことを狙った教育予算の削減が進められているのです。すでに学校では備品も教材も恒常的に不足し、教育環境は破壊されつくしています。
 さらに多くの人びとが貧困と薬物依存に苦しんでおり、生徒たちに教師が自費で買い与えているような現実があります。子どもの貧困―労働者階級の困窮と社会の崩壊を目の当たりにした教育労働者が立ち上がったことが、地域と全社会を獲得したのです。

 社会丸ごとの決起
 ジェイさんたちランク&ファイルが始めた闘いは当初、既成の体制内労組の支援なしに始まりました。政府による激しい教育破壊の現実と日々向き合う教師たちは、労働者自身の力に依拠しない体制内労組の制動をのりこえ、闘う団結を求めていました。
 しかし、今年2月初頭には州南部の労働者たちが「違法」の重圧をはねのけて山猫ストライキ(組合非公認のスト)に突入し、3月には5%賃上げ実現を約束させました。既成労組もついに動き、2月下旬からは全州ストライキが実現。州内の学校は残らず休校となり、子どもたちも「リスペクト(教育労働者に敬意を)」のプラカードを掲げる教師たちとともに街頭へ飛び出しました。20世紀初頭の炭鉱労働運動の記憶もこの中で掘り起こされ、闘いに力を与えました。
 闘いはウェストバージニアからオクラホマやケンタッキー、アリゾナ、コロラドなど全米へと広がりました。さらに給食・スクールバス・清掃・事務などの学校職員も立ち上がり、炭鉱やトラックなどの現場から社会丸ごとの決起をつくりだしたのです。
 ジェイさんたちのグループ「ウェストバージニア・ユナイテッド」は、「われわれは誇り高い組合員だ」と宣言し、ILWU(国際港湾倉庫労働組合)と同様に「1人への攻撃は皆への攻撃」を掲げて闘っています。アメリカの闘いに学び、続きましょう!

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