1. HOME
  2. ブログ
  3. 民主労総13万7千人がゼネスト、非正規職総力闘争を宣言

民主労総13万7千人がゼネスト、非正規職総力闘争を宣言

s20120831a-1.jpg 8月29日、韓国・民主労総の13万7千人がゼネストに立ち上がり、非正規職撤廃へ総力闘争を宣言した。
 主力の金属労組は7、8月の第5次ゼネストとして、現代自動車、起亜自動車など10万人が全国40カ所でストライキを闘った。6月、貨物連帯とともに物流を止めるゼネストを闘った建設労組も2万人が決起。民主労総中央の戦術ダウンにもかかわらず、現場労働者の怒りが10万ゼネストを実現した。 

 金属労組はゼネスト前夜の28日、使用者協議会と第12次中央交渉を開いたが、使用者側は1週間連続2交替制導入を図り、交渉は進展しs20120831a-3.jpgなかった。金属労組は9月7日に第6次ゼネストを行うことを決め、8・29ゼネストに突入した。
 29日、金属労組は民主労総と共催で京畿道(キョンギド)安山(アンサン)市庁前で「用役ヤクザによる暴力襲撃糾弾! 責任者処罰! 職場閉鎖の即時撤回! 特殊雇用労働者の労働基本獲得!」を掲げた民主労総決意大会を開催した。金属労組京畿支部、ソウル支部組合員を先頭に2500人が集まった。
 パクサンチョル金属労組委員長は「7月27日に強行された金属労組SJM支部への暴力ガードマン襲撃を絶対に忘れない。力を合わせて用役ヤクザ、職場閉鎖をやめさせよう」と訴えた。集会後、雇用労働部安山支庁までデモ行進し、会社の工場閉鎖と不法な暴力行為にくみする労働部を弾劾した。
 午後5時、SJM安山工場正門前に移動した金属労組組合員たちは「監獄工場をわれわれの力で7月27日以前の姿に戻そう」と、工場に張り巡らされた鉄条網をカッターで切り始めた。警察部隊が催涙弾で応戦したが、労働者は果敢に闘い、警察部隊を追い返し、鉄条網を全部除去! その場で家族を交えた闘争文化祭がかちとられた。
s20120831a-4.jpgs20120831a-2.jpg キムヨンホSJM支部長は「動揺することなく楽しく闘っている自分たちに驚いている。この力は組合員の主体的決起と温かい連帯闘争のおかげだ。今後も日々金属労働者らしく闘い、必ず勝利する」と語った。
 29日、ソウルでは民主労総非正規職闘争本部とソウル本部など300人が、恵化洞(ヘファドン)にある才能教育本社前でソウル地域ストライキ出征決意大会を開いた。この場で民主労総は非正規職闘争本部の発足を宣言し、10月27日に10万ろうそく集会を開くとともに、非正規職のない職場づくり1000万宣言運動を推し進めることを明らかにした。
s20120831a-5.jpgs20120831a-6.jpg 非正規職闘争本部長のチョンウィホン民主労総首席副本部長は「非正規職の問題は韓国最大の社会問題だ」と指摘した。
 ソウル本部のイジェウン本部長も非正規職闘争に総力を尽くすことを明らかにし、「31日まで続く民主労総の闘争は下半期を開く闘争で、非正規職の整理解雇労働者の苦痛を解決する闘いだ」と、ゼネスト闘争と非正規職闘争の連帯を求めた。
 決意大会が開かれた才能教育本社に対し、解雇撤回の長期闘争を闘っている才能教育支部のユミョンジャ支部長は「団体協約の原状回復と12人の解雇者全員の復職まで闘いぬく」と決意を語った。
 朝鮮半島の軍事的緊張が高まっているが、最大の反戦闘争は労働者の職場闘争だ。日韓労働者の国際連帯が今ほど力を発揮する時はない。(M) 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択