上海でトラック運転手数千人がストに決起し、警官隊と激突
4月20日、上海の中心部で、数千台のトラック運転手が大規模ストライキに決起した。トラック運転手は大通りに横断幕を掲げ、燃料代への付加費などを取消すことを要求したスローガンを掲げて闘った。
これに対して上海警察は、7300人の警察官、70台の警察バスを動員し、上海市内数カ所で警察隊と労働者が激突した。20日夜の時点で少なくとも労働者側に3人の死者、7人が怪我をし、警察側も2人が重傷、5人の軽傷者が出ているといわれている。この事実は、警察が徹底的にストライキを弾圧しようとしたこと、それに対して労働者が警察と徹底的に闘っていることを示している。
中国でのインフレの進行はすさまじく、2011年3月の物価上昇率は5・4%と中国国家統計局は発表しており、これが労働者の生活を直撃している。一方で賃金はほとんど上昇していない。とりわけガソリン代の上昇はすさまじく、これがトラックの運転手を追いつめている。中国の場合、実際は労働者なのに、「請負」という形をとった形式は自営業のような形のトラック運転手が多く、その場合ガソリン代などは運転手個人の支払いとなるからである。
エジプト革命の波及、そしてますます進行する物価高の中で、中国の労働者の闘いはますます激しく闘われようとしている。被災地現地での闘い、反原発闘争、そして国鉄大運動を一体の階級的な闘いとして爆発させ、中国労働者階級との闘いの中での連帯をかちとっていこう!(G)
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