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団結街道裁判、「道を維持管理してきたのは住民だ!」

s20110420b.jpg 4月19日、千葉地裁で団結街道裁判弁論が開かれ、三里塚反対同盟を先頭に支援の労働者、学生、市民が結集して闘った。葉山岳夫弁護士を先頭に顧問弁護団が次々と立って準備書面を陳述し、「反対同盟には原告適格がない」などとうそぶくNAAと成田市を徹底弾劾した。
 団結街道は天神峰で生活し営農する市東孝雄さんにとって、家と畑との間を直線で結び、一日のうち何度も往復して農作業、出荷などを行うために必要不可欠な生活道路である。市は「迂回路を用意した」などと称しているが、それはいったん逆方向へ進みヘアピンカーブを曲がるという非常に遠回りで危険な道にすぎない。団結街道の「廃道」はまったく違法な処分である。 

 団結街道は江戸時代から存在している入会権がある道路であり、成田市が勝手に処分しNAAに引き渡すことなど認められない。そして道沿いには現闘本部の建物が建っており、不当にも成田治安法で封鎖されているが、その存在が反対同盟の団結を固めている。廃道処分を撤回し第3誘導路の建設をやめよ!
 気迫に満ちた弁護団の訴えは、法廷を圧した。またこの道路の土地が捨て値でNAAに払い下げられた点についても、市とNAAの癒着を今後とことん追及する姿勢を明らかにした。次回弁論は7月12日(火)。
 弁護士会館で報告集会が開かれた。北原鉱治事務局長が天神峰の鉄板に囲われた現状を「捕虜収容所よりもひどい」と弾劾し、「日本の将来のため、市東さんの土地を奪われてはならない」と語気を強めた。
 弁護団の報告と決意表明を受けた後、萩原進事務局次長がまとめを行った。「あの道はだれが維持・管理してきたのか。道普請、道幅の拡大など住民自身が行ってきた。まさにわれわれがつくった道だ。市が勝手に廃道を決める資格はない。原発事故で空港関連の事業や店は需要がガタ減りになり、正社員は仕事が半日で終わり、アルバイトは全員首切りという状況だ。これで何が年間発着30万回化だ! 原子炉廃炉と同様、第3誘導路などやめろということだ。5・20現闘本部裁判控訴審の反動判決を粉砕するため、全力で東京高裁に結集してほしい」。この渾身の訴えに参加者一同は大きな拍手で応えた。(TN) 

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