フランス国鉄で今年3度目のストライキ!
3月23日の100万人全国スト・デモに続いて、フランス国鉄(SNCF)労働者の全国ストライキが4月6日から8日まで続いている。サルコジ政権が強行する激しい人員削減・民営化攻撃に抵抗する今年3度目の怒りのストライキだ。フランス労働総同盟(CGT)と鉄道労組(Sud―Rail)がよびかけ、高速鉄道TGVの3分の1、全国の在来線の約半分を運休、全国の鉄道ダイヤを大混乱にたたき込み、フランス国鉄に1日2000万ユーロの大損害を与えている。(写真は7日、ストで鉄道が止まったパリの駅)
労働者の最大の要求は「雇用の安定」と「労働条件の改善」と「慢性的赤字の貨物部門への財政投入」である。フランス国鉄は1997年、欧州連合の統一政策に従って上下分離と分社化を強行し、この7年間で22000人もの雇用が奪われた。さらに今年は3700人の削減、2012年までに8000人の削減計画が宣言されている。そして赤字を口実にして貨物部門から民営化攻撃がかけられている。まさにヨーロッパは米英日で先行した民営化・外注化攻撃との攻防のまっただ中なのである。ストに決起した労働者は「すでに現場は人員不足なのにさらに削減なんて、ふざけるな!」と怒りを大爆発させているのだ。
ストに大打撃を受けた政府や国鉄当局は「このストは理解できない」とか「公共交通なのにこの厚かましさは何だ」などと悲鳴を上げている。当たり前だ!
他方で、ヨーロッパ階級情勢はギリシャを先頭に、ストライキをガス抜きに利用する体制内指導部のすさまじい裏切りとの激しい路線闘争に直面している。この中でフランス国鉄の労働者がストを貫徹し、要求を受け入れなければ来週もストに決起すると宣言していることの意味は大きい。そして何よりも、欧州連合が日本の国鉄分割・民営化攻撃を手本にして鉄道の民営化攻撃を強行していることは決定的である。日本の国鉄闘争は、沖縄米軍基地撤去・日米安保粉砕と同様に、強力な国際連帯闘争なのだ。体制内派の裏切りと徹底的に闘い抜き、原則を貫くことが、新たな展望を切り開く! 4-5月国鉄・沖縄大決戦に総決起しよう!(SG)
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