中国湖南省で連日、1万人以上が地方政府庁舎包囲の大デモ
9月4日に数万人の暴動が起きた中国湖南省吉首市で、再び連日の大規模デモが起きてている。9月24日には住民1万人が地方政府(湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州)の庁舎前で抗議行動を行い、武装警官隊と衝突した(写真)。25日には1万人以上が駅を占拠し、警察は催涙弾を発射。26日にも州庁舎前に1万人以上が集結した。デモは現在も断続的に続いているという。
湖南省では、地元政府の後押しのもとで住民から詐欺的な手口で資金をかき集めてきた不動産開発会社が次々と破綻し、元利返済不能となった。被害者は吉首市の人口15万人の半数に達する。これへの住民の怒りの爆発が9月4日の暴動だ。今回のデモの発端は、不動産会社と政府当局が公告を出して、元金の返済ができないと宣言したことにある。住民数百人が公告の撤回を求めて州庁舎への請願行動に立ったが、恐怖した州長官は車でその場を逃げ出そうとし、その際に抗議した女性に大けがを負わせた。怒った民衆は長官の車をひっくり返し(写真)、闘いは1万を超える大闘争へと発展した。
不動産開発資金の不正調達をめぐっては、同様の騒乱が各地で起きている。9月18日には浙江省麗水市で、やはり不動産投資で被害を受けた住民1万人以上が市政府庁舎を包囲して警官隊と衝突した。世界金融大恐慌への突入は、中国政府を直撃し始めている。中国の労働者と農民の怒りはこれから本格的に大爆発する。反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命こそが唯一の出口であることを、今こそ真っ向から訴えて闘おう。(CHI)
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